町田 文化
公開日:2026.01.01
新春特別企画
芸術発信拠点×老舗本屋 「町田の文化」考える
それぞれの取り組み、継承などについて語り合う
「町田の文化」について、その中心にいる2人に語り合ってもらいました。80年にわたり、町田で書店を開いてきた久美堂の井之上健浩さん。そして、芸術文化の発信スポットとなっている町田パリオビルのオーナー中村惠さんの2人です。新春特別企画として紹介します。
――文化は人生を豊かにし、社会の基盤を築く役割を担っているものとされます。それぞれの文化を広げるため、どのようなことを?
(井之上)「私たちは本の文化を広げるためには書籍を販売するだけでなく、読者を育てることが大切という視点をもって取組みを進めています。読み聞かせのイベントなどを開き、『本って楽しい』ということを地域の方や子どもたちに知ってもらえるようにしています。先日はパリオさんでも催しを開かせていただきました。同業者には驚かれますが、本の魅力をより知ってもらうために図書館の運営にもあたっています」
(中村)「私どもは町田とゆかりのある芸術や文化に関わるものなどをパリオにスペースを設け紹介してきました。来場した皆さんには『こんなアーティストが町田にいたの』などと驚かれることが多く、そんな出会いを生みたいと考えてきました。一方でいまだ私自身、文化について勉強しているところです」
――互いの活動をどう見てきましたか
(井之上)「商業的視点を度外視してアーティストの作品を紹介されているところに感銘を受けてきました。私が今、読者を育てるという考えに至った背景にはパリオさんのアーティストを育てるという視点をもった活動に影響されているところもあります。文化とはお金や効率などを求めるものではないと実感することにつながっています」
(中村)「久美堂さんの創業が終戦後に井之上さんのおばあさまがおじいさまの帰りを待つなか貸本屋を始められたことだったと聞き、感動したことを覚えています。久美堂さんは町田における1つの文化をつくってこられたと思っております」
「また余談ですが、以前、近所に井之上家が引っ越していらっしゃった際、おじいさまがご挨拶としてコイをもってきてくれたことがありました。かわいらしく愛着がわき、『湖に放しました』とお伝えしたら、『えっ、食べなかったの』と驚かれたこともありましたね」
(井之上)「そんなことが。祖父は釣りが好きだったんですよ」
――町田は文化が生まれる街でしょうか
(井之上)「最近の町田駅前などは急ぎ足で歩いている人が少なくなく、皆さん余裕がないようにみえます。文化発信地といわれる下北沢に行く機会があるのですが、駅前ではアーティストが演奏している姿がみられます。町田もそのような余裕がある街になればより活発に文化的な取り組みがみられるようになるのではないでしょうか」
(中村)「パリオビル内で音楽ライブなどを開くレストランを運営しているのですが、そこの若いスタッフたちのなかには街に活気を生むイベントに興味をもち、実行しようとする子たちがいます。みんな、わくわく感を大切にしています。文化はそんなところから生まれてくるのではないかと思います」
――「町田の文化」を次世代につないでいくにはどうすればいいでしょうか
(井之上)「本屋である我々は子どもたちに本の魅力を伝えていくことが大切だと考えています。読書以外にさまざまな余暇の過ごし方がある今、例えば、体験型のイベントなどを通じてその魅力を伝えていければと考え、取り組みを始めているところです」
(中村)「この指止まれと始めたパリオの文化事業でしたが、気づけば、集まったまわりのスタッフたちがそれぞれ取り組みを進めてくれています。文化継承とはそのように自然とつながれていくのではないでしょうか」
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