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公開日:2026.02.05

森野在住首藤さん
「ミスター」回顧録を出版
V9巨人の番記者

  • 長嶋さんに関する本を出版した首藤さん

    長嶋さんに関する本を出版した首藤さん

 町田市森野在住で野球専門誌の読売ジャイアンツ(巨人軍)担当記者を務めた首藤光春さん=中面・人物風土記で紹介=がこのほど、故・長嶋茂雄さんとの交流をつづった「回想・長嶋茂雄 番記者だけが知っているミスター」(KADOKAWA)を出版した。

 首藤さんは野球専門誌「週刊ベースボール」の記者として、日本シリーズ9連覇(いわゆるV9)が始まった1965年から巨人取材を担当。「巨人・大鵬・卵焼き」とうたわれ絶大な人気を博したチームの真の姿を見つめてきた。当然チームの顔である長嶋さんとの交流は深く、「今となっては恐れ多いが、当時は友だちのように『チョーさん』と声をかける関係だった」と振り返る。

 そんな長嶋さんが昨年6月に亡くなった。訃報の後、首藤さんの地元・石巻の新聞社から連絡が入る。「長嶋さんについての連載を書いてほしい」。長嶋さんと首藤さんの関係性を知っての提案だった。そこで7日間に渡る連載を決行。これに対し読者から好評の声が届いたという。

 当初、長嶋さんについて本を書くつもりはなかった首藤さん。しかし、連載の反響を見て「巨人担当だった時に、ONやV9があったのは幸運。願ってもいない宝を捕まえたのに、見てきたものを世間に知らせないのは世のため人のためにならない」と考え出版を決意した。企画書を作成すると、自ら出版社へ売り込んだという。

長嶋は「努力の天才」

 同書は首藤さんが長嶋さんと初対面した時のエピソードから始まる。そして、取材や雑談を通して知った子ども時代から、直に目にした人気絶頂期のこぼれ話まで、長嶋さんの人柄に迫る内容となっている。

 中でも近しい人だけに見せたというのが「努力家」の顔だ。長嶋さんと言えば明るく華やかなプレーで「天才」の呼び名をほしいままにした。しかし、「練習量では絶対に人に負けない」と語ったことがあるという。「長嶋さんは練習風景を人に見せない。しかし、自分を理解してほしい人に『天才だから結果を出せて当たり前』と思われるのは嫌だったんじゃないかな」。自宅の地下室で行われる猛特訓の一端を目にしたのは、首藤さんを含めた限られた記者しかいない。

 そして、きつい練習を明るくこなす姿勢こそ、人気の秘訣だったと分析する。「それまでの野球は根性スポーツで苦しいイメージ。長嶋さんも苦しい練習はしていたが、明るさでカバーしてしまう。『ファンファースト』の精神があるからこそです」。天才は天才でも「努力の天才」と人物像を評した。

 同書は定価1760円(税込)。全国の書店で購入が可能。

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