「人生ドン底からプロ格闘家へ！次の目標は自分のジムを出したい！」。そんなプロジェクト名でクラウドファンディング「キャンプファイヤー」にて資金を募るのは、市内在住のプロ格闘家の咲間宣人（ひろと）さん（41）＝写真。５月、旭町で総合格闘技ジム「アブレイズ八王子」を開設する計画だ。

服役の過去

　横須賀市出身。歌手をめざし上京するも薬物乱用で刑務所に３年半服役。「どれだけ大きなものを失うか伝えたかった」と携帯小説「獄窓」をつづった。

　人生の再起を誓って31歳から始めたのが格闘技だった。「厳しさを知ることで、人に優しくなれる。そこがいい」。35歳でプロになり、41歳でタイトルマッチに挑戦した。「ここまでは自分の更生。これからは社会貢献がしたい」

「何歳でも」初心者向け

　「前科のせいで賃貸契約がＮＧに」ということも。なんとか見つけた今回の物件だけに「コロナでも後戻りはしない」。ジムは、スタートが遅かった自身の経験を踏まえ「何歳からでも始められる」ように初心者を対象とする。経験者は別クラスにするという。

　ジム経営のために定時が早い仕事に転職。また、間もなく結婚の予定。婚約者のお腹の中には新しい命が宿っているそう。「全部リスタートですね」

締切は23日

　なおクラウドファンディングは３月23日の締切に対し14日時点で、目標金額１００万円の54％が集まっているそう。