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公開日:2026.05.21
上柚木公園 障害問わぬ遊び場に 新広場の一部供用開始
障害の有無や国籍などを問わず、あらゆる子どもたちが安心して共に遊び、交流できる環境づくりを目指して、八王子市は市営公園では初となる「インクルーシブ広場」を上柚木公園(上柚木2の40の1)内に整備している。2025年度から進めてきた整備工事のうち7基の遊具など新設した第1期エリアがこのほど完成し、5月1日から供用が開始された。
市はこれまでもスロープや手すりの設置、車椅子対応トイレの整備といった公園のバリアフリー化に取り組んできたが、遊具に関しては十分に対応できていないという課題があった。インクルーシブ広場の整備にあたっては、平坦な地形でトイレへのアクセスが容易なことや駐車場が近接していることなどが重要な条件となることから、市東部エリアでこれらの条件を最も満たす場所として上柚木公園が選定された。広場の面積は約2640平方メートルに及び、子どもたちが多様な体験を通してお互いの理解を深められる場を目指している。
多様な利用者に配慮
今回供用された第1期エリアには7基の新設遊具が配置されており、それぞれの遊具に近隣の保育園や幼稚園、小学校へのアンケートやヒアリングを経て決定した愛称が付けられているのが特徴だ。主な遊具は、車椅子のまま乗り込むことができて座る・立つ・回すといった役割で協力して遊べる「ぐるぐるコースター」(回転遊具)、まっすぐ座ることが難しい子でも寝転ぶなど自由な姿勢で乗ることができる「UFOぶらんこ」(円盤型ブランコ)、通常の砂場に加えて車椅子のまま利用できる高低差のあるテーブル型砂場を併設した「めがねすなば」、壁と床に落書きスペースがあり車椅子のままでも描きやすい工夫が施されている「レインボーフロア」(落書きフロア)など。遊具の順番待ちがわかりやすいように、待機位置を足跡マークで伝える工夫も施されている。
また、多動性障害(ADHD)を持つ子などがにぎやかな場所から逃れたり、一人や少人数で落ち着いて過ごせるスペースになる「でこぼこトンネル」のような、いわゆるカームダウン遊具も設置。衝動的に動き出す子が道路へ飛び出さないよう、周囲を柵や生け垣で囲うといった安全面の配慮もされている。
子どもの案も反映
今回の整備では、計画段階から当事者団体や子どもたちの意見を取り入れている。遊具の選定にあたっては、特別支援学校のPTAや障害者団体連絡協議会などが参加したワークショップを実施。広場内の案内看板には、市が2024年に開催したワークショップ「『だれでも遊べる広場』ってどんなとこだろう」に参加した子どもたちが描いた絵を、市内のデザイナーがリタッチしたイラストがあしらわれている。自分たちの描いた絵を形にすることで、広場への愛着を育む狙いもある。
インクルーシブ広場の整備は今後も続き、第2期・3期工事は今年6月下旬から年度末にかけて予定。ウレタン製で車椅子から降りて滑ることができる「ふわふわすべりだい」(大型築山すべり台)の新設や、バリアフリー対応のトイレ・駐車場の整備が計画されている。担当の市公園課は「他の公園にはあまり見られない特徴的な遊具を設置している。子どもたちがその遊び方を学びながら、さまざまな背景をもつ仲間と一緒に仲良く過ごしてもらえれば」と話し、また「見守る大人も含めてインクルーシブの理念に触れ、互いを理解し合える社会づくりのきっかけになれば」と期待を寄せている。
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