子安町を拠点に精神や知的、発達障害のある人たちの就労支援事業を行う（株）あやめ会が７月１日、新しい就労移行支援事業所としてレコード会社を立ち上げる。音楽関連作品の製作・販売という事業種類は「福祉事業所としては前例がない」（青木崇浩代表）という。同社はめだか販売店なども運営しており、多様な「職種」をもって悩める若者の受け皿として機能することを目指す。

　代表の青木さんは、めだかの繁殖方法に関する著作が複数あるほどの「めだか博士」。２０１６年に同社を創立し、障害のある人がめだかの生育や販売に携わる就労継続支援Ｂ型「めだか販売店」を始めた。現在は八王子市内や日野市に合計３事業所を展開しており、利用者（スタッフ）は１００人ほどが在籍している。

　７月にオープンするのは音楽関連会社「めだかやドットコムレコード」（子安町）。青木代表は21年、22年にめだかへの思いを込めたＣＤを発売している。音楽事業会社などと協力関係にあることから発展し、福祉事業所としては珍しいレコード会社を設立することに。現在働き手を募っており、青木代表は「就労困難な人たちを元気づけ、さまざまな企業へつないでいくことが目的。興味のある人は連絡ください。一緒に働きましょう」と呼びかけている。

　今後はオリジナルの音源を製作していく他、同社の歩みを記録・公開していく方針だという。詳細は同社【電話】０４２・６４９・４４１０。