瀬戸山賞を受賞した青年ボランティア団体「八王子BBS会」の会長を務める 樫井 陸さん 中央大学3年生 21歳
困難抱える子 寄り添い支える
○…「好きで非行に走る子はいない。自分たちが同じ目の高さで寄り添うことで、心の拠り所になれれば」。困難や生きづらさを抱える子に、兄や姉のように身近な存在として接することで立ち直りを支援する八王子BBS会。4月から代表を務める同会が、このほど更生保護の優れた功績を称える「瀬戸山賞」を受賞した。「先人たちによる長い積み重ねがあってこその受賞」と謙遜するが、警察官を志し、大学で少年司法を学ぶなど、更生保護活動にかける思いは人一倍熱い。
○…将来の道を意識したのは中学2年生の頃。担任教諭が元警察官だったこともあり、治安を守っている人たちの存在にあこがれを持った。高卒で進む方法もあったが「法を執行する立場になるなら、白黒付け難い場面でも多くの人を納得させられる答えを出せるようになりたい」と法学部へ。ゼミで刑事政策を学び、少年や高齢者が犯罪に巻き込まれないよう防犯セミナーや啓発チラシの配布にも参加する。
○…大学の授業を通じて少年司法に関心を持ち、更生保護に関わりたいとBBS会に入会した。保護観察の少年などと接して感じたのは、更生に近道はないということ。「時間がかかっても少年が前を向いて歩いて行けるよう、人生に影響を与えられれば」と活動する。千葉県の自宅から八王子まで片道2時間半。それでも続けたいと思えるほど、活動にやりがいを感じている。
○…プライベートでは旅行好きの一面も。マイカメラを手に、見知らぬ土地を散策する非日常を楽しんでいる。近頃、ウイスキーにも目覚めた。飲み会で初めて飲んで以来、その複雑な味わいに感動し、少しずつ試しているという。「一言で言い表せない無限大のフレーバーが魅力です」
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