秦野 経済
公開日:2026.04.24
日本一の生産量を誇る秦野の食用八重を桜守るため、2つの団体が初の共同摘み取り
秦野八重桜協会(野村剛之代表)が4月13日、「柳川のめぐみ」(須藤一代表)が管理するジョイント栽培式の食用八重桜の摘み取りを行った。この畑での出荷用の摘み取りは、初となる。
同協会は2024年4月設立の団体。秦野の八重桜は日本一の生産量を誇るが、一方で安値で買い叩かれている現状がある。この状況を変えるためのブランド力向上と、独自の乾燥八重桜「秦野八重」の普及を目指し活動している。
その一環としてフランスの「ジャパンウィーク2024」に秦野八重を出品したところバイヤーから引き合いを受けたが、秦野産八重桜の調達先と、まとまった量の塩漬けの加工所確保の課題を抱えていた。
柳川のめぐみとタッグ
地元農家で構成される柳川のめぐみは、接ぎ木による八重桜低木化に取り組む団体。高木となる八重桜の摘み取りの安全性確保や後継者問題解消、地域活性化のため20年からフィールド・フォー・シチズンが行ってきた取り組みを、柳川のめぐみが引き継いだ。
メンバーの一人、和田ローズガーデン代表の和田稔さんの畑で育て、現在は535本を管理。摘み取りできるまでに成長したが、摘み手不足や販路が課題となっていた。
そこで野村代表が打診し、両団体が共同で摘み取りを行うことに。4月13日には野村代表が呼びかけ集まった摘み取り隊と、柳川のめぐみのメンバー8人が参加した。
和田さんは「人手不足による管理の問題もあるが、一番の課題は販路。農家はここが弱いので、協力により解消できるのはありがたい」と話す。
ブランド化へ前進
同協会では前日に東田原でも摘み取りを行っており、今回の八重桜は原材料「秦野八重桜」として取引する。国内で乾燥・製品化され、原材料名に「秦野八重桜」と記載されてイギリスに出荷。バイヤーとの取引や農家、摘み手への支払いは適正価格で行う。
現在、同協会が抱える課題は大きく2つ。一つは地元有志団体の協力だけでは「秦野八重」の当面の生産目標500kgに届かず、製品での出荷が難しい点。もう一つは任意団体ゆえの信用度の問題で、大手企業からの打診に応えられない点。「口コミで農家からの問い合わせが増えるなど手応えは感じている。取引先拡大のため、早々に法人化を目指したい」と野村代表は話す。
また、柳川のめぐみも摘み取り後に神奈川県農業技術センターから剪定の指導を受け、来年の生産量増加を目指すなど、秦野産八重桜の認知度向上とブランド化への新たな動きが加速していく。
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