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大和 人物風土記

公開日:2015.05.08

アジア若手レーサーの登竜門「アジアタレントカップ」で優勝したMoto3レーサーの
國峰 啄磨さん
代官在住 16歳

世界目指す若きレーサー

 ○…バイクロードレース250cc以下「Moto3クラス」のレーサー。個人で出場したアジア若手ライダーの登竜門、アジアタレントカップ第2戦レース1でトップ争いを制し、今シーズン初優勝を飾った。普段は綾瀬市内のレースチーム運営会社7C(セブンシー)の「チーム7C」に所属。今年1月から大和市代官で一人暮らしを始め、同社社員として働きながら日々トレーニングを積んでいる。

 ○…バイクデビューは5歳の時。かつてレーサーだった父から、誕生日プレゼントでポケバイを貰ったのが始まりだった。その魅力の虜になるのに時間はかからず、地元のチームに入り様々な大会に出場した。「負けると悔しいけど、勝つと嬉しいし自分より早い相手を抜くのが楽しい」と魅力を語る。国内ライセンスを取得し、小6でロードレースに転向した。

 ○…群馬県高崎市で生まれ育つ。昔からプロになり海外で活躍するのが夢で、ポケバイに世界選手権選手と同じカラーリングをしていたほど。ロードレース転向後は各地方選手権に参戦。「茂木選手権」でチャンピオン獲得など成績を残し、国際ライセンスに昇格する。実力を聞きつけた7Cの坂井信人代表にスカウトされ、2012年に同チームに移籍した。「命がかかることだからと厳しい言葉もあったけど、父も元レーサー。両親も応援してくれている」。父が果たせなかった世界への夢も背負い、ハンドルを握る。

 ○…二輪の世界最高峰レース「MotoGP」挑戦のため、昨年は世界の登竜門であるスペインのレースに参戦した。思うような結果は出なかったが、「世界レベルに触れ勉強になった」と前向きな感想。今年はアジアタレントカップと全日本選手権を柱に、再び世界を目指す戦略だ。世界的に選手の若年化が進む中、成長するのに今が一番大事な時期。「世界に通用する走りを見せたい」と、若き挑戦者は意気込みを語る。

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