今年度の神奈川県優良小規模企業者表彰を受けた 小島 啓義(ひろよし) さん 下鶴間在住 42歳
環境問題解決の先駆者
○…今回の受賞を「これまで『何かおかしなことをやっている人』と思われていた。ようやくスポットが当たります」と喜んだ。地球温暖化をはじめとする環境問題は、スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんが『タイム』誌の「2019年の人」に選ばれたことなどからも、深刻さと関心が高まっている。「『ごみの視える化』で大和から環境問題を解決していけたら」。その思いを叶える足掛かりとなるか、注目だ。
○…サラリーマンとして産廃処理業者に勤めていたときに導入された管理ソフト。開発業者が舌を巻くほど使いこなしていたことがきっかけで、ソフト販売の代理店として独立した。ゴミを軽量して削減につなげる。高い理想を胸に、大手企業を100社ほど回り導入を呼び掛けた。受けは良かったが、『3歩先まで行きすぎ』『で、誰がやるの?』と導入に至らないことが続いた。2017年のエコ商品の展示会出展を機に、少しずつ認知度が高まっていった。
○…横浜の生まれ。結婚を機に大和に。5年前に独立した。仕事柄「ごみの分別などは大和の方が熱心で徹底している」と分析する。2年前に大和商工会議所青年部に入会し、同年代の仲間たちと地域のための活動に参加する。「皆で何かを成し遂げる大切さは、仕事では得られないやりがいがある」と楽しげだ。趣味は登山。年に1度の富士登山は欠かさない。「『富士登山で頑張れたのだから』と頑張れる。年に1回くらいは辛い思いしないと」と笑った。
○…7月に開幕する東京五輪には今回受賞したソフトで入札に参加している。五輪には「何かしらで関わり、爪痕を残したい。ソフトが採用されなくても、ごみの分別ナビゲーターとかでもいいので」と意欲的だ。
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