大和市は1月6日、認知症に関する総合相談窓口「認知症灯台」を市保健福祉センター4階に設置した。電話やセンター窓口で相談を受け付け、「どこに相談すればよいかわからない」悩みや疑問にも広く応じる。
認知症に関する相談は、高齢者の総合相談窓口である市内各地区の地域包括センターでも行っている。しかし、「どこに相談すればよいかわからない」「相談すべき内容か迷う」と相談に至らないケースもあった。市では「認知症については、まずここを頼りにする」ことを目的に、市庁舎内に「認知症灯台」という名称で窓口を開設。悩みを丁寧にヒアリングし、必要に応じて関係機関につなぎ、医療機関を案内したりもする。
相談は市高齢福祉課認知症施策推進係が平日午前8時30分から午後5時15分まで、直接窓口に来る場合も予約不要で対応する。専用回線【電話】046・260・5641
「早めの相談を」
6日の「灯台」開設から21日までに、24件(窓口8件、電話16件)の相談が寄せられている。認知症者の介護を行う家族からの「気持ちを整理したい」といった相談や、「自分のもの忘れが気になる。もしかしたら認知症かもしれないので不安」といった本人からの電話もあるという。
「症状が進行してしまってから実態が明らかになる、ということを防ぎたい。不安なことを早めに関係機関に相談してもらうために、より分かりやすく、気軽に相談できる環境を整える必要があった」と市高齢福祉課は話す。
「1万人時代」へ
市の認知症者数は昨年4月の推計で約9500人。2025年には1万800人に増加すると予測されている。
市は、2016年9月に「認知症1万人時代に備えるまち やまと」を宣言し、これまで様々な施策を積極的に進めている。17年には、徘徊時の鉄道事故などの賠償を保険でカバーする全国初の「はいかい高齢者個人賠償責任保険事業」を開始。GPS端末と専用シューズを用いた位置確認サービスや、認知機能検査も実施している。
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