大和ジュニアソフトテニスクラブで長年指導した 長谷川 幸雄さん 市内中央林間在住 75歳
楽しんだもん勝ち
○…創設40周年の伝統あるソフトテニスクラブで30年以上指導し、昨年5月に勇退。「みんなの心のふるさと」と周囲に称されるほど人望が厚く、記念式典に先駆けてセレモニーが行われた。「我ながら、長くやったな」としみじみ呟く。
○…指導対象は、小学校低学年の初心者。コートに立たせるのも一苦労な子どもが、練習して「できる」瞬間を目の当たりにすることが何よりのやりがいだった。「子どもたちを楽しませることが一番大事。敗因を考え、次につなげる『負け』への向き合い方もたくさん伝えてきた」と指導にかける熱い信念が次々と溢れ出てくる。
○…岐阜県出身。運動神経がよく幼少期から野球、水泳など様々なスポーツに取り組んだ。高校から始めた柔道でインターハイに、岐阜薬科大時代には国体にも出場。「東京五輪でヘーシンクの試合を会場で観戦して、自分も出たいなと思った」と当時の興奮は今も脳裏に焼き付いている。大学院卒業後は都内の製薬会社で研究職へ。37歳のとき、会社の部活動に誘われたのがソフトテニスとの出会い。「まさかテニスが一番続き、指導資格まで取るとは。様々なスポーツと勉強を文武両道で楽しんだことが、結果としてテニスの指導に役立った」
○…定年退職後も厚木で薬剤師として働きながら、声をかけてくれた他のテニスクラブや地元の体育振興会で行う「ショートテニス」のコーチをしている。「人からの恩に感謝して、恩を返していきたい。体が続く限り、仕事もテニスも楽しみながら頑張りますよ」と目を細める。弁護士や看護師などになった教え子の活躍を知るのも楽しみのひとつ。しかし、薬剤師になった生徒は「まだいない」と複雑な表情を浮かべた。
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