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大和 人物風土記

公開日:2022.10.07

大和駅の駅長として「鉄道探検隊」の企画を主導した
志村 克己さん
市内在勤 51歳

頼れるアイデアマン

 ○…大和駅長として大和市と小田急、相鉄、東急の3鉄道会社と協力して初めて企画した「鉄道探検隊〜ヤマトンを探せ」で中心的な旗振り役をこなした。市内の小学生を対象に8月から9月に行い、市内にある10駅と3施設にあるヤマトンを見つけ、キーワードを集めるこの企画。定員を超える600人近い子どもが参加した。キーワードを全て集めた人の中から抽選で10月23日に小田急・相鉄・東急各社1組に1日駅長体験がプレゼントされる。「可愛い駅長の誕生に我々も今から楽しみ」と期待する。

 ○…1990年入社。以来、「現場主義」を心がけ、2年前から大和駅の駅長に就任した。駅長に就任して直面したのは新型コロナの拡大。「鉄道を利用している人に感謝と励ましの言葉をかけたかった」との思いを持ち、昨年秋から毎朝午前7時45分から8時30分に改札の横に立ち、乗客に挨拶をする活動を続ける。「顔を覚えてくれ、”ありがうございます””ご苦労様です”と声を返してくれる人が増えた」と笑顔をみせる。

 ○…学生時代は野球に打ち込み、高校ではピッチャーとして甲子園を目指した。父親になってからは、23歳の長男から中学校3年生の三男が小学校を卒業するまでの12年間、少年野球の監督を務めた。「子どもが頑張る姿を見るのが好き。神奈川県で優勝したこともある」と優しい父親の顔をみせる。

 ○…「じっとしていては乗客はどんどん減っていく時代」と、鉄道会社が置かれる状況に危機感を募らせる。「小田急をより多くの人に、特に子どもに知って、親しんでもらうために、できることは現場で行っていきたい」。小田急大和駅の先頭に立つアイデアマンの新しい企画に、期待をせずにいられない。

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