第36回「外国人留学生による日本語スピーチコンテスト」で入賞した カルキ・ビニタさん 桜森在住 26歳
夢に向かってひたむきに
○…柏木実業専門学校に通う外国人留学生およそ210人の代表として、「外国人留学生による日本語スピーチコンテスト」に出場した。「人前で話すのは得意じゃないけどチャレンジしたいと思った」と笑顔を見せる。アルバイトを通して経験した日本の「お一人様」文化についてスピーチを披露。各校の予選を勝ち抜いた16人の中で「NHK横浜放送局長賞」を受賞した。
○…海外留学を考えたのは高校生の時。ネパールで就職先を探すのは困難で、「海外の方が給与も良く、会計の仕事で活躍できるのでは」と考えたことがきっかけだった。留学先に日本を選んだのは「大好きなアニメが盛んな国に行ってみたいと思った」からだという。母国で大学を卒業。働きながら日本語を学び、2022年の5月に海を渡った。「来日してすぐに、日本人の礼儀正しさに驚いた」と当時の印象を語る。
○…昼間は留学生として資格取得に励む傍ら、夜は飲食店のアルバイトに汗を流す。「『ありがとう』と言ってもらえることがうれしい」と働く楽しさを話す。収入は学費や生活費のほか、故郷への仕送りに充てている。忙しい生活の中でのリフレッシュ法は、同郷の留学生と食事に行くこと。母国の味や日本のラーメンを楽しみながらも、つねに両親を想い、再会を心待ちにしている。
○…留学してからの約3年間で簿記やエクセルなど10個以上の資格を取得してきた。「これからは資格の勉強はもちろん、独学で英語力も高めていきたい」と意気込む。卒業後は日本の大学院への進学も視野に入れながら、母国と日本で学んだことを活かせる会計や経理の仕事に就くことが目標だ。「『自立した女性』を目指して頑張ります」と前を見据える。
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