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公開日:2018.03.30

緑の家
新たな障害者支援拠点へ
関係者ら落成祝う

  • 新たに完成した緑の家

  • あいさつする鈴木理事長

 社会福祉法人慈湧会(鈴木孝幸理事長)の障害者就労支援施設等「緑の家」(東原)がこのほど完成し、3月26日に落成式が行われた。市内初の「神奈川県みんなのバリアフリー街づくり条例適合施設」で、災害時には一時避難場所としての機能も果たす。

 視覚障害者の地域作業所として、1991年に開所した「緑の家」。ニーズの高まりを受け、94年からは全ての障害を対象に支援を始めた。現在は5カ所の事業所で生活介護や就労支援などを展開。約50人が利用している。

 2階建ての新施設は、利用者の高齢化などを受け、バリアフリーでより充実した支援を行えるよう建設された。1階には生活介護支援室、2階には就労困難な人が働く就労支援B室や宿泊室なども置かれている。

 落成式には自治会関係者ら約110人が出席。鈴木理事長は「これがゴールではなくスタート。多くの方が通えるよう体制を築きたい」とあいさつした。草間幸子所長=人物風土記で紹介=は「利用者が通いやすく、日頃から活動を理解してくださるこの地域に建てたかった」と語る。

 山王神社近くの約300坪の土地に完成した施設は、耕一級建築士事務所(栗原中央)の伊藤耕人さんが設計。当初は木造の予定だったが、熊本地震の発生を受けて重量鉄骨造へと変更された。災害時には無料となる自動販売機も置かれ、地域の一時避難場所としての役割を担う。

 草間所長は「職員、利用者が一丸となって全力で頑張りたい」と話した。

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