♯みゅーじっくコラム♭ 音楽の森 ピアニスト 倉本 卓
1998年の春、私の両手は突如自由が利かなくなりました。病院での診断は「ジストニア」。ピアノを弾いていると手が勝手に強張り、スムーズな動きを妨げました。脳のメカニズムが乱れる難病だということが分かり絶望に陥りました。このままウィーンにいてもしょうがないと思い、日本への帰国を決心したのです。そんな私を救ってくれたのは、東海大学でした。
東海大学というと柔道や野球、陸上などスポーツが盛んな大学で有名ですが、実は音楽にも力を入れているのです。私はリハビリをしながらその大学院で2年間学びました。歌曲やオペラの伴奏という世界へ導いてくれたり、大好きな作曲家について研究論文を発表したり、それまで演奏一本で生きてきた私に改めて音楽の奥深さを教えてくれたのは東海大でした。手を故障していなければ今ももしかしたらウィーンにいたかもしれません。故障して13年。家族、そして周りの方々のサポートにより回復してきました。ここまで回復したのを誇りに思い、悔いのない音楽人生を送りたいと思います。人より回り道をしているかもしれませんが、人生無駄なことは何もないと信じています。
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4月19日