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公開日:2025.08.08

厚木警察署山岳遭難救助隊
「十分な準備で登山を」
山の日前に注意呼びかけ

  • 要救助者を見立て署員を担ぎ上げる訓練(厚木警察署提供)

    要救助者を見立て署員を担ぎ上げる訓練(厚木警察署提供)

  • 沢登りの訓練も行う

    沢登りの訓練も行う

  • 「十分な準備で登山を」 (写真3)

 夏の登山シーズンでにぎわう丹沢エリアはこの季節、多くの登山者でにぎわう。同時に登山中のトラブルに遭うハイカーも発生している。厚木警察署山岳遭難救助隊では、8月11日の「山の日」を前に十分な準備をしたうえでの安全な登山を呼び掛けている。

 厚木警察署管内(厚木市・愛川町・清川村)は、東丹沢の豊かな自然を有し、ベテランから初心者まで楽しめるバリエーション豊かなハイキングコース、登山道が整備されていて、1年を通じて多くのハイカーが訪れる山域となっている。一方でさまざまなトラブルに見舞われるハイカーも見受けられる。

滑落者をヘリで救助

 厚木警察署によれば昨年1年間の同署管内で発生した山岳遭難救助隊の出動件数は5件(7人を救助)。今年も7月末現在で4件(5人救助)の出動事案が発生している。今年の遭難4件の内訳は、道迷いが2件と転倒や滑落などが2件となっている。転倒したうちの1人は骨折の重傷を負い、またもう一件の滑落事案では軽傷だったもののヘリコプターによる救助活動が行われた。

 遭難者の年齢は50代以上が多く、厚木警察署山岳遭難救助隊では「自分の体力に見合った登山をして欲しい」と呼びかける。また自分の健康状態を考慮し、体調面に少しでも不安があれば中止や延期すること、天候を見極めた無理のない登山をするよう呼びかける。

 そのほか注意点として必要な準備や地図やレインジャケットなどの装備品を携行することを指摘する。晴れていても雨具を持参することや日が落ちることを想定して夜間装備のヘッドライトを携行すること、通信を確保するためモバイルバッテリーも忘れずに持っていく必要がある。

 この季節、日中は猛暑となるため特に熱中症対策も不可欠で、十分な水分と塩分の補給が重要となる。同救助隊では「途中の水場の状況や、山小屋で購入が可能かどうかなど、事前に入念に調べておくことが大切」と指摘する。

 合わせて登山計画書を必ず提出して欲しいと呼びかける。登山口や交番、駐在所などで記入できるが、現在はスマートフォンのアプリなどで簡単に入力し届け出ることもできる。「山に入れば携帯電話がつながらない場所も多い。登山は町中とは違う環境であることを理解して欲しい。道迷いや滑落してしまった場合、我々がどこを探せばいいのか手がかりになるよう、命を守るためにも必ず提出を」と呼び掛ける。

強度の高い訓練で登山者を守る

 現在厚木警察署山岳遭難救助隊には20人ほどの隊員が所属。山岳遭難に備えて、定期的に山でトレーニングを続けている。負傷者に見立てた署員を担ぎ上げる強度の高い訓練や、厚木市消防本部や愛川町消防本部との合同訓練、空中停止したヘリコプターから隊員を降下させる「ホイスト救助」の訓練など、さまざまな状況を想定して登山者の命を守るため練度を高めている。

 同隊では「たとえ低山であっても軽く考えず、しっかりした準備で臨んで安全に登山を楽しんで欲しい」と話した。

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