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公開日:2026.08.14
父娘の連携で人命救う 厚木署が感謝状贈呈
厚木警察署(椎名啓之署長)は7月31日、宮ヶ瀬やまびこ大橋で自殺を図ろうとしていた男性を発見し、宮ヶ瀬駐在所の警察官である父親と連携して命を救ったとして、高校2年生の大嶋千裕さんに感謝状を贈呈した。
7月9日の午後7時すぎ、神奈川総合産業高校2年の大嶋千裕さん(16)は大道芸部の練習を終え、バスで帰宅する途中だった。自宅である宮ヶ瀬駐在所近くの「やまびこ大橋」を通りかかった際、歩道から湖を覗き込む50代くらいの男性を発見した。辺りはすでに真っ暗で、普段は歩行者が全くいない時間帯。「こんな暗い場所に1人で立っているのは不自然でおかしい」。そう直感した千裕さんは、降車後すぐさま、勤務を終えていた父・龍一さん(55)に「橋の上に人がいる。自殺しそうな人がいる」と伝えた。
報告を受けた龍一さんは、あえてパトカーは使わず、妻とともに私服姿のまま自家用車で現場へ急行した。湖を覗き込んでいる男性を不用意に刺激しないよう、穏やかに声をかけて無事に保護した。2005年から同所で勤務し、過去にも類似の事案を数多く扱ってきた龍一さんの経験に基づく冷静な判断が、最悪の事態を未然に防いだ。
千裕さんはこの駐在所で生まれ、地域の安全を守るために昼夜問わず現場へ飛び出していく父の背中を幼い頃から一番近くで見て育ってきた。「自分の仕事を見て育ち、今回のように人を助ける行動をとってくれたことは警察官として、父親として本当にうれしい」と龍一さんは目を細める。千裕さんも「お父さんと連携して尊い命を救うことができて本当に良かった」と安堵の表情を見せた。
31日の贈呈式で椎名署長は「駐在所で育つ中で、人を助けたいという気持ちが自然と芽生えたのだろう。父娘の素晴らしい連携プレーが命を救った」と称賛した。将来は「地元のバスの整備士になりたい」と夢を語る千裕さん。地域を見守り命を尊ぶ心は、父から娘へとしっかと受け継がれている。
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