厚木・愛川・清川 社会
公開日:2026.05.29
3市町村 新施設稼働も減量がカギに 過去2か年のごみ事情
厚木市、愛川町、清川村の1市1町1村による広域的なごみ処理体制が大きな節目を迎えている。2025年12月、3自治体から出るごみを一括して中間処理する新施設「あつあいクリーンセンター」(厚木市金田)が本格稼働を開始した。これにより広域連携の基盤は整ったが、私たちが日々排出する「ごみの量」そのものは、依然として地域共通の大きな課題といえる。
2023年度と24年度の3自治体における可燃ごみの排出量を比較すると、社会活動の完全な正常化や物価高に伴う消費行動の変化、さらには各自治体が進める分別回収の強化などの影響もあり、全体としては微減や横ばいの傾向となっている。「一人ひとりが出すごみの量」も減少傾向にあるといえる。
例えば、厚木市は2002年度(1人1日当たり767グラム)を基準とし、26年度までに家庭系ごみを50%減量(1人1日当たり383グラム)させる目標を掲げている。愛川町では2030年度までに「1人1日あたりのごみ排出量850グラム以下」を目標に掲げ、草木の資源化や分別の徹底を呼びかけてきた。清川村でも資源物の戸別収集などで成果を上げている。新施設への円滑な移行を果たした今、真の循環型社会を築くためには、施設に頼るだけでなく「元からごみを絶つ」市民一人ひとりの意識改革が求められているともいえる。
あつあいクリーンセンターは最新のAI技術や高い発電効率を備えた環境配慮型施設だが、ごみを燃やせば必ずコストがかかり、二酸化炭素や焼却灰が発生する事実に変わりはない。そこで、生ごみの水切りや分別の徹底、食品ロスの削減、マイバッグの持続的な活用といった日々の些細な「3R(リデュース・リユース・リサイクル)」の積み重ねが必要だ。
新施設の完成はゴールではなく、ごみ減量の新たなスタートライン。美しく豊かな厚木愛甲地域の環境を次世代へ引き継ぐため、今こそ家庭や職場での「もう一歩」の減量アクションが必要不可欠といえる。
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