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公開日:2026.03.20

伊勢原市立大山保育園
70年の歴史に幕
4月から高部屋に統合

  • 閉園式の様子

    閉園式の様子

 伊勢原市は、市立の大山保育園と高部屋愛育保育園を統廃合し、2026年4月から高部屋愛育保育園に機能を一元化する。背景には、少子化に伴う在園児数の著しい減少と、それに伴う保育環境の質の維持という切実な課題がある。

 1954年に開園した大山保育園。児童数は定員40人に対して近年急激に減少している。1982年には53人いた児童は、2025年4月時点では14人と、約4分の1まで落ち込んだ。

 児童数減少の要因は少子化だけではない。市は民間保育所の充実や自家用車の普及により、保護者が利便性や内容に応じて園を選択する「保育ニーズの多様化」が進んだこともあるとする。

 市によれば大山・子易地域に住む未就学児の約7割が、大山保育園以外の保育園を利用している実態も明らかになった。さらに、公立施設の老朽化による魅力低下も一因とみられている。

 市が統廃合に踏み切った理由は、子どもたちの「育ち」への懸念にある。少人数保育は一人ひとりに目が届く利点がある一方、活発になる3歳児以降にとっては、同年代の仲間と触れ合い、社会性を育む機会が不足しやすい。小学校への円滑な移行を見据え、一定規模の集団による保育環境を確保すること、発達に心配のある児童などを受け入れやすくなることなどを勘案し、統廃合が望ましいと判断した。

 統廃合にあたり、市は保護者説明会や地域自治会への報告を実施。保育士も共に移動するため、児童の環境変化の負担は少ないと考えている。

 地域住民からは「公共施設がなくなることへの不安」も寄せられているが市は、園の廃止後の跡地利用について「地域の将来に資する活用方法を住民と共に検討していくことが必要」とし、持続可能なまちづくりを目指す姿勢を強調している。

卒園式と閉園式

 3月14日には大山保育園の卒園式と閉園式が行われた。閉園式には児童や保護者のほか、萩原鉄也伊勢原市長をはじめ、歴代の園長、地域住民らが来賓として出席。児童らが「大山保育園ありがとう」と閉園を惜しんでいた。

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