愛川町区長会の会長 高橋 篤則さん 愛川町角田在住 71歳
人のつながりが魅力
○…10月7日は2年に一度のスポーツイベント「町民みなふれあい体育大会」。21の行政区(自治会)が相互交流を目的に9種目で競技を行う。「家族で参加できるのもあるから」と目下、参加を呼びかけている。しかし近年、愛川町に限らず人付き合いの希薄化が叫ばれ、運動会や駅伝、盆踊りなど地域の親睦事業は人集めも一苦労。「どこの区も自治会加入者の減少が共通課題。いい面もたくさんあるんだけどな」と。
○…区長を務める角田区は、複数の小学校区にまたがるエリア。当然区の事業には、違う小学校に通う児童たちが集うことになる。それでも「ぎこちないのは最初だけ。すぐにみんな仲良しになっていますよ」と。保護者も同じで、地域に参加することで、人と人との新たなつながりが生まれている。自治会というと役員を任されるとか、行事にかりだされるなどのイメージばかりが先行していることを残念に思っている。
○…新しいことを始めても数年もすればまたすぐにマンネリ化してしまう。自治会の活動についても、いい所は残しつつ、若い人の参加がもっと得られるように変えていくことが大事だと感じている。広く呼びかけ、地域の力を結集させたい。行事のたびの反省会も恒例だが、よりよい次へ向かうための一歩と考えている。頭の中は「次はどうしようか」でいっぱいだ。
○…唯一の趣味はカメラ。数十年前、真新しいカメラを片手に雪景色を撮影にでかけたが、思い描く写真は撮れない。以来、意地になり、独学で知識を身につけた。今では、個人の写真展を開くまでに。風景はもちろん、花・草・地蔵と被写体も変わり、今はまっているのは「風の盆」。富山にも何度も出かけている。ストロボを使わず、行灯をたよりにシャッターを切る。独特の世界、情緒あふれる一瞬を追い求めて。