神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
愛川・清川版 公開:2014年4月18日 エリアトップへ

男性シニアボランティア「あシボ」で車椅子整備に取り組む 三澤 保彦さん 愛川町中津在住 73歳

公開:2014年4月18日

  • X
  • LINE
  • hatena

地域支えるエンジニア魂

 ○…「のべ点検台数は1200台を超えました」とにこやか。会が活動の柱として2009年度に立ち上げた車椅子整備チームのリーダー。発足までは町社協の協力のもとニーズを探る一方、勉強会を重ね体制を整えた。始めてみると町内にはパンクや動作不良など整備が必要な車椅子が想像以上に多いことが分かった。以来、4カ所の高齢者施設を定期的に訪問し清掃・整備を行っている。

 ○…1つの施設にある車椅子は平均すると50〜60台。それでも1回あたり整備できるのはメンバー5人が2時間がかりで12台程度だ。目視等で済ませるのではなく、整備は細部にわたるチェックを行い、きちんと時間をかけるあたりに技術者たちのプライドがのぞく。古くなったものにはスチームクリーナーでの汚れ除去から。「必要な方のために、いつもベストの状態にしておきたい」と、車椅子には全て番号を振って管理。データ化することで点検状態は誰が見ても分かるように工夫した。

 ○…その技は震災後石巻エリアでも活かされた。海水によるサビや部品への泥詰まりなど難しい状態のものも多かった。それでも軒下や駐車場、庭先など場所を借りブルーシートを敷いては地道に整備に回った。訪問はいつも泊りがけ。3年間で6回。活動は今年3月で一区切りとしたが、誰でも整備ができるようにと、50ページに及ぶ独自の整備マニュアルを残してきた。

 ○…幼い頃から機械好きで「家のラジオを勝手に分解しては親父にしかられた」という。現役時代は機械エンジニアで「設置して終わりではなく、覚えてもらうまでが仕事だった」。一時で終わらせない姿勢は、車椅子修理にも通じている。家では長年使って壊れた洗濯器を直し「残念がられた」と笑うが、その技はおもちゃドクターとしても地域の子どもたちに頼りにされている。登山に木彫りと趣味も多彩。低音に伸びる声が渋い、アクティブシニアだ。
 

愛川・清川版の人物風土記最新6

山田 一夫さん

清川村教育委員会の教育長に就任した

山田 一夫さん

清川村煤ヶ谷在住 66歳

4月19日

稲葉 智美さん

清川村ローカルイノベーション拠点施設のレストランを担当する

稲葉 智美さん

清川村煤ヶ谷在住 34歳

4月5日

成瀬 和治さん

愛川町西部地域まちづくり推進委員会の委員長を務める

成瀬 和治さん

愛川町半原在住 77歳

3月22日

岩澤 吉美さん

清川村長に就任した

岩澤 吉美さん

清川村煤ヶ谷在住 62歳

3月8日

原  明さん

愛川山岳会の会長を務める

原 明さん

愛川町半原在住 71歳

2月22日

小倉 克仁さん

市町村対抗かながわ駅伝の愛川町チーム主将を務める

小倉 克仁さん

愛川町半原出身 28歳

2月8日

あっとほーむデスク

  • 1月25日0:00更新

  • あっとほーむデスク

    1月15日0:00更新

  • 8月14日0:00更新

愛川・清川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2019年5月1日号

お問い合わせ

外部リンク