愛川町の八菅神社で3月28日、春の例大祭が行われた。かつての山岳信仰の聖地で、修験者たちが集う道場として知られる同神社。無病息災を祈る「護摩供養火生三昧の修法実演」(火渡り)は奈良時代から続く荒行として知られる。
この日、会場には多くの見学者が集まった。正午を過ぎると、法螺貝に導かれて山伏姿の男たちが次々と境内に登場。古式にのっとった儀式の後に木や草を積み上げた山に火が入ると、炎が大きく燃え上がった。
燃え落ちる頃に山を地面にならすと、人々が固唾をのんで見守るなか、男たちは炎の間を一気に進んで行った。火が落ち着くと、大人から子どもまで一般の見学者たちも火渡りを体験していた。
快晴に恵まれたこの日、神社下の出店にも多くの来場者が集まり、賑わいをみせていた。
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