梅雨が明け、本格的な夏がやってきた。夏を代表する川魚である「アユ」は全国の河川に生息するが、相模川や中津川、小鮎川はアユの川として名高い。中津川では6月1日の解禁以来、多くのアユ釣りファンで賑わっている。
バーベキュー場としても人気の田代運動公園前は、アユの好ポイントでもある。取材に訪れた7月14日はあいにくの強風。
それでも常連師たちは工夫と経験で釣果を手にしていた。「今日は少し型が小さめですが、この風の中でも姿が見られて良かった」と、表情をほころばせる。
解禁当初は小型が多かったが、中津川漁業協同組合によると20cm程に育った海産アユも姿を見せ始めているという。同組合では12年前から天然遡上のアユを増やすための資源保護に取り組んでいる。遊泳力の高い海産アユが増えたことで遡上する数も安定してきており、「水温の上がるこれからが良いシーズン。本当の海産アユを楽しんでください」と話す。
アユの人気は釣りだけではない。高い香りと食味は、多彩な料理で楽しめる。
中津の割烹旅館大進館では、塩焼きをはじめ洗いや天ぷら、柳川など多彩な料理でアユの魅力を届ける。昨年、厚生労働大臣表彰を受賞した菅野広総料理長は、「7月下旬から8月のアユは一番良い時期」と話す。
9月に入ると産卵に向け身の脂は落ちるが、煮びたしなど卵ごと味わう料理が楽しみになってくる。
家庭でアユを入手した時の料理のポイントは「鮮度」だという。
内臓ごと楽しむアユは、鮮度が落ちると腹が破れやすくなる。「手に入れたらなるべく早く、その日のうちに料理してください。とにかく鮮度が大事」と話す。
愛川・清川版のローカルニュース最新6件
|
|
「何が必要か」を常に模索5月1日 |
穏やかな時代を共に5月1日 |
|
2019あいかわチャリティーゴルフ5月1日 |