その瞬間は、今も鮮明に蘇る。7月24日、小瀬・山日YBS球場で行われた高校野球山梨県大会の決勝戦。対戦相手である山梨学院高校に7点リードを許した9回裏。悔しさに、バッターボックスに入る前から溢れる涙を抑えられなかった。
振りぬいたバットに感触はあった。しかし無情にも転がった打球はピッチャーゴロに。この瞬間、高校生活最後の夏が終わった。
中学時代は愛川町の愛甲リトルシニアで腕を磨き、東海大甲府高校へ。2014年と2015年の夏は、甲子園のスタンドでチームを応援した。今年、春の選抜大会で初めて甲子園のベンチ入りを果たし、春夏連続出場を夢見て練習の日々を過ごしてきた。「最後の打席もしっかり振り切れたので、後悔はありません。3年間やり切れた」と力強く前を見据える。
内野の様々なポジションを務める守備の広さと、ここ一番でのバッティングに定評がある佐藤選手。チャンスで固くなってしまう選手が多いなか、勝負どころをむしろ楽しみ、結果を出してきた。
高校での野球生活は終わるが、これからは大学野球が新たな活躍の舞台になる。「高校では本当に多くのことを学べたので、これからも頑張りたい」。満面の笑みで決意を語る。
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