9月17日に法人化30周年記念式典を開催する愛川町社会福祉協議会 会長 橋本 利男さん 愛川町角田在住 80歳
「人に恵まれてきた」
○…昭和56年に神奈川県下町村の第1号として社会福祉法人化し、今年で30周年を迎えた愛川町社会福祉協議会。「歴代会長はもちろん、職員たちの活動が認知度を高めてきた。ここの職員たちは町の誇りであると思うんです」と目を細める。自身は平成17年度から会長職を務め今年で7年目。社協としての独自事業を増やすためにも会員加入の促進と、行政とのより密な連携を課題に掲げる。
○…「日常的な助け合いの気持ちが大切だと思います」。近隣関係の希薄化が叫ばれて久しい。愛川町でも自治会加入率は減少傾向にあり、同じように社協の加入率も昭和63年ごろをピークに減っている。こうした中、平成19年に身近な支援の仕組みづくりを目的に誰もが参加できる「愛川の底力住民委員会」を立ち上げた。また、家の近くで高齢者が気軽に集うことができる「高齢者いきいきサロン活動」を進め、現在11カ所に増えた。今後は町内全ての行政区への開設をめざしている。
○…銃剣道教士八段、短剣道錬士六段で、神奈川県銃剣道連盟顧問でもある。人間形成の一環として学生時代に始めた武道は今も欠かせない日課の1つ。毎朝6時に起床し、そこからおよそ1時間半汗を流す。「朝できない時は夜にやる。何でも飽きずに続けるタイプなのかもね」と話す顔はいきいき。
○…代々続く農家の生まれ。自宅は昔ながらの趣を残す建物で、CMの撮影に使われたことも。48歳で町議となり4期、議長も務めた。また愛甲商工会の第4代会長でもあり、現在は顧問。数々の役職を務める中で「その時、その時、人に恵まれてきた」と振り返る。少ない時間の中で、花づくりにゲートボールと趣味にも精を出している。楽しみは家に帰って飲むお酒。「楽しみというより、これは日課だね」と微笑んだ。