サークル愛川自然観察会 代表 山口 勇一さん 愛川町田代在住 66歳
一番の愛川ウォーカー
○…「児童たちの学習環境づくりや教育活動の一助になれば」。町民活動応援事業にも採用されている小学校での樹木調査と樹木名板の作成。これまで半原小や高峰小でも行ってきたが、8月7日に中津第二小で第1回の樹木調査が始まる。樹木種名や太さ、樹種の特徴などを記録し学校に提出。後日、子どもたちがオリジナルの樹木名板を作成する際にはその支援も行う。自然観察活動以外に、地域の役に立つボランティアをしようと始まったものだ。
○…「自然観察の面白さを共有したい」と会を発足し今年で5年目。月例の観察会などは一般参加も歓迎という開かれた組織とあって、最近では他市町村から一緒に活動する人も。植物・昆虫・野鳥・化石と幅広いジャンルを対象に、参加者が連携しながら学習活動に取り組んでいる。現在会員は33名までに増え、他団体からの依頼や合同事業も増えてきた。今の時期は、昆虫観察会や標本づくりなどイベント講師としてひっぱりだこ。
○…自身の目標は愛川町に自生している植物を標本にすること。これまで集めた数は5千以上。それでも終わりは見えない。「郵便屋さんは家のある所まででしょ。自分は家がないところにもいくから」と、誰よりも町内を歩いていると自負している。こうして集めた資料が後に、過去の自然環境を知るための資料になればとの思いもある。
○…「家族が食べる分くらいですよ」と笑うが、自宅の畑では年間およそ60種類もの農作物を栽培している。現在、栽培中の野菜はボードにリストアップしてしっかり収穫管理しているあたりに几帳面な性格がうかがえる。加えて、庭先には手入れの行き届いた美しい花々が咲いている。さすが、植物マスターと眺めていると「それは、家内の趣味なんですよ」と照れくさそうに微笑んだ。