2月25日から公民館まつりが始まる愛川町中津公民館の館長 澤田 孝夫さん 愛川町中津在住 64歳
土曜日はスクエアダンス
○…「発表者や団体には、自分たちをピーアールするよう、はっぱをかけています」とにこやか。生涯学習の推進は公民館の役割の1つ。展示とステージ発表で30団体以上が参加する年に1度のおまつりは、成果発表はもちろんだが、これから地域で何かをやりたいと考えている人の入口にもなると考えている。今年のテーマは「見つけよう 好きなこと 好きなもの」。
○…館長を務めて2年目。自身もたびたび町内外の施設を利用することから感じているのは、中津公民館はとてもオープンだということ。空いていればその日に利用ができる。「コミュニティづくりにはもってこい」と。力を入れているのは、月2回のペースで開く公民館事業。今年度は「声出しは身体によい」との思いから、歌や朗読などを企画、いずれも好評だった。文化や歴史に関する連続もの以外は、同じ講座は2度やらないのがこだわりだ。
○…「定年退職後の生き方、過ごし方は定年を迎えてから考え始めても遅いのでは」。そんな気持ちが頭をもたげてきたのは、50歳前後のこと。そうは言っても、それまでは、民間企業を経て町役場に勤め、忙しく過ごす日々。突然1人で何かを始めても続きそうにない。そこで地域の学び場に飛び出した。話し方教室に講談、休みともなると東京まで通った。
○…岩手県出身。大学入学を機に故郷を離れた。本人曰く字は下手、そろばんもだめ。「学生時代は欠点ばかりが気になった」と振り返る。それでも牛乳配達をしながら、大学のほかにコンピューターの学校にも通うなど行動力は人一倍。今やパソコンが不可欠の時代となり「やっていて良かったですね」と。どれも中途半端と笑う趣味の数々だが、奥さんと一緒のスクエアダンスだけは別格で、もう12年になる。毎週土曜は踊りっ放しだそうだ。