神奈川県商工会青年部連合会の主張大会で2位に入賞した 長島 典正さん 長島緑園土木勤務 37歳
本番に燃える情熱男
○…県内19商工会の若手メンバーで組織する県商工会青年部連合会が主催する第29回主張大会が7月16日に横浜国際ホテルで行われ、2位に輝いた。自身が所属する愛甲商工会としては初の快挙。「今までで初の上位入賞は嬉しいが、本当は悔しい」と苦笑する。
○…青年部活動で得た経験や意見を、10分のスピーチに込めるこの大会に向け、文章は3カ月前から考え始めたという。青年部のメンバーから受けた刺激や、目覚めた郷土愛。思いをいかに伝えるか。言い回しや構成などを仲間に見てもらい、練習も重ねたが、慣れない舞台にどうしてもぎこちなさが取れなかった。それでもいざ本番となると「話しているうちに、自然と身振り手振りが付いてきて…。『本番のほうが乗れるんだ』って自分でも発見でしたね」と振り返る。
○…愛川生まれ。高峰小学校から愛川中原中学校、愛川高校と地元で育った。高校卒業と同時に家業である長島緑園土木へ就職し、父とともに仕事で汗を流す。「小学生の頃に書いた『将来は造園屋になる』って作文を、父がずっと部屋に飾っていて」と照れ臭そうに笑う。仕事などで悩みを抱えるようになった4年前、知人から青年部に誘われた。最初は積極的ではなかったが、会議に出てみると、自分と歳の近い青年経済人たちが真剣に町の将来や事業について語り合っていた。熱気と刺激に溢れたその場所に通ううちに、自然と仕事や家族、郷土への意識が変わっていくのを感じていたという。「楽しく、頼もしい仲間たちには本当に助けられた」。今も感謝は尽きない。
○…夫人と長女、長男の4人家族。この夏は家族でキャンプを計画中だ。高校の頃からオートバイ仲間と年に数回キャンプに行くのが趣味だった。結婚してから少しブランクがあるので、「今は足りない道具を見て回っているところ。これがまた楽しい」と少年のような笑みを見せる。