古くから日本人に馴染み深く、秋の風物詩である「菊」。今年も愛川町内では愛好家たちが手塩にかけた菊の花が各地で咲き誇り、多くの人々の目を楽しませた。
ざる菊が繋ぐ地域の絆
愛川町田代の加藤強(つよむ)さん宅で11月8日、恒例となっている菊見会が開催された。
加藤さんは8年前からざる菊づくりに取り組み、今年は110鉢が見事な花を咲かせた。
菊見会当日は小雨の降る天候だったが、近隣の住民や知人15人ほどが加藤さん宅に集い、菊の花を愛でながら近況を語り合った。
春に小さな芽をさして、秋まで大事に育てているというざる菊。今では28種類の多彩な品種を育てている。「土づくりが大変。『アシュレー』という品種は、雨に弱く、管理が難しい」と加藤さん。「手入れがあるから、夏を過ぎると一泊旅行もできない」と話すが、「毎年皆が楽しみにしてくれているから、これからも頑張らないとね」と満面の笑みを見せる。
川原にズラリ1500株
愛川町角田の水田地帯近くに広がる、中津川の仙台下川原。この川原の整備を手掛けている「中津川仙台下クラブ」では、昨年からざる菊の栽培を始めた。
同クラブ代表の沼田彰さんは「黄色や赤は見頃を過ぎましたが、白はこれから徐々に色が変わっていくんです」と話す。
初の試みだった昨年は500株を植えたが、今年はズラリと1500株を植えた。「来年は植える間隔をもう少し広げて、配色を変えていきたいですね」と笑顔で語る。
仙台下の川原では、同クラブが春に菜の花、夏にヒマワリ、秋にコスモスなど季節の花々を咲かせる。
古民家で展示会
愛川町の古民家山十邸で11月3日から12日まで、菊花展示会が開催された。
この展示会は中津菊趣会が協力して毎年行われているもので、国の登録有形文化財である古民家と鮮やかな一本立ちの菊が共演。来場者はじっくりと花々に見入っていた。
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