小川町の横須賀警察署跡地について、吉田雄人市長は開会中の市議会9月定例会で、市として土地を取得しない旨を昨年10月末に県に伝えていたことを明らかにした。高橋英昭議員の一般質問に答えた。吉田市長は「厳しい財政状況の中で、新規施設の建設は行わない」とする市の方針を述べた。
市役所正面に位置する警察署跡地は現在、1階部分がベニヤ板で覆われており、空きビルの様相を呈している。高橋議員は「市の中心部に相応しい土地活用が望まれるが、(県からの取得の打診について)地域自治会やPTAも知らない。議会も蚊帳の外。相談も報告もない」と不満を表した。
これに対して吉田市長は、「利用予定のない土地を購入しない、ということについてこれまでも報告をしていない。粛々と対応した」と答弁した。「地域や商店街と街づくりを進めている中で、重要な場所を相談なしで決定してしまうのはいかがなものか」とさらに詰め寄られると、吉田市長は「少なくとも議会に報告すべき案件だった」と反省を口にした。
当該地を巡っては、国道に面した繁華街の一等地であるため、民間の事業者が大きな関心を寄せている。地元不動産会社によれば、「大手ホテルチェーンが需要動向調査を始めている。商業ビルとしても適しており、動きに注目したい」と話している。
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