「全日本軟式野球大会」に出場する湘南信用金庫野球部の部長を務める 女屋(おなや) 智幸さん 久里浜在住 54歳
野球一筋の”信金マン”
○…社会人軟式野球の最高峰と称される「天皇賜杯第77回全日本軟式野球大会」に、2年ぶり3度目の出場を果たす湘南信用金庫野球部。選手、キャプテン、監督、そして部長として陰になり日向になり、ともに歩んできたチームの躍進を喜ぶ。しかし、全国の厚い壁に阻まれて2003年は1回戦、一昨年は2回戦敗退を喫した大舞台。「簡単な試合はない」と表情を引き締めた。
○…横浜市出身。王貞治・長嶋茂雄のONコンビが日本球界を盛り上げた黄金時代に生まれ育ち、同じ団地に住む同級生らとの遊びと言えば、放課後も休日もほとんどが野球だった。小学生の時に地元の少年チームに所属し、その後、県内屈指の強豪校で知られる武相中学・高校へ進学。関東学院大学では硬式野球部主将を務め、神奈川リーグ通算30回目の優勝に貢献するなど、根っからの野球少年だった。
○…野球の魅力は「打って投げるだけじゃない、戦術やサインなどの駆け引きを含めた真剣勝負」。マウンドやバッターボックスに立てば1対1の真っ向勝負で、最後に頼れるのは自分自身。だがそれは「孤独」なのではなく、守備陣やベンチの仲間たちが背中を強く押してくれるからこそ、それぞれが思い切りプレーできるのだと語る。記憶に残るのは、98年「かながわ・ゆめ国体一般B」での日本一。地元開催でキャプテンとして率いたこともあって、格別の思いを抱く。
○…90年の入庫直後から業務の傍ら練習や試合に励み、現在は田浦支店長を務めながら部長として人材確保や職場との調整などで選手を支える。「好きな野球を続けてこられたのは家族や金庫のおかげ。若い部員にもその気持ちを忘れずに、伝統を継承していってほしい」とエールを送った。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|