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横須賀・三浦 社会

公開日:2024.11.15

「左手のないサル」
相次ぐ目撃 遭遇したら?

  • 10月26日、長井に現れたサル(読者提供)

 横須賀・三浦両市では10月下旬ごろから野生のサルの目撃情報が相次いでいる。11月12日には三浦市南下浦町上宮田に出現。市や警察は「遭遇したら刺激せず、目を合わさないように」と注意を呼び掛けている。

 都内や湘南地区でも目撃されたサル。左手の一部が欠損しているのが特徴で「左手のないサル」としてSNS上でも多くの情報が投稿されている。

 10月23日の湘南国際村をはじめ秋谷、長井など西部地区で目撃され、三浦市初声町和田、三崎町小網代、諸磯でも出没。その後北上し、横須賀市の久里浜・大津地区に1週間ほど滞在し、再び南下を続けている。

 「追いかけられた」「威嚇された」という情報も寄せられている。池田町在住の女性(25)は5日午前8時頃、馬堀町を散歩していた際にサルに遭遇。約3mの距離からスマホで写真を撮影しようとしたところ襲われ、100m程追いかけられたという。女性にけがはなかった。

秋から冬に移動

 愛知県でサルをはじめとする霊長類の調査研究を行う日本モンキーセンターによると、ニホンザルのオスは繁殖の機会を得るために群れを離れる習性があり、「秋から冬にかけての交尾期に大きく移動する可能性がある」としている。

 他の野生動物と同様、遭遇した際は騒いだり走ったりして逃げない、食べ物を与えない、カメラを向けないといった点に注意する必要がある。同センター担当者は「日本は身近に野生のサルを観察できる稀有な環境。静かに移動を見守って」と話している。

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