横須賀・三浦 社会
公開日:2026.03.27
横須賀市汐入町
”谷戸暮らし”体感する民泊
「不便さ価値に」6月末開業へ
横須賀市汐入町の「谷戸」と呼ばれる、豊かな緑と家々が調和する独特の傾斜地。この地に新たな息吹を吹き込もうとする試みが進んでいる。地域活性化を担う(株)やととは、築105年の古民家=下写真=を再生した体験型民泊施設「泊まれる谷戸の実験室 minoma」を6月末に開業する。3月22日にはメディア向け先行体験会を開いた。
プロジェクトを牽引するのは、藤原香奈代表、設計を担った田村聖輝(さとき)さん、「大工仕事が趣味」と話す室井達哉さんの3人。大正時代から受け継がれた梁や、当時の主が施したであろう電気配線の跡をあえて露出させ、歴史の積層をデザインへと昇華させている。
「不便な場所だが、ここには圧倒的な自然と景色がある。それをむしろ価値として伝えたい」。藤原代表らの想いが結実。2025年度の横須賀市の「谷戸地域コミュニティ再生提案事業」の採択を受けた。
谷戸の植物生かす
建物は、延べ床面積70〜80平方メートルほどの2階建て洋館。元々はシェアハウスとして利用されていた。1階の「実験室」と名付けたスペースでは宿泊者が、家庭用蒸留器を使って地域で採れた夏みかんやハーブから芳香水を作る「蒸留」や近隣に自生するヨモギを用いた「草木染め」を体験できる。キッチンは染物や実験がしやすい機能的な設計となっており、谷戸の資源を日常に取り入れる知恵を学ぶ場となる。宿泊予約がない場合は、ワークショップを開くという。
2階は宿泊者専用となる約10・5帖の空間。東西南北の四方向に窓が配され、谷戸の風景を見渡すことができる。
藤原代表が運営する近隣のコミュニティ拠点「問室(といしつ)」とも密接に連携。宿泊者は滞在中に同拠点を無料で利用できる仕組みを整え、地域住民との交流を促す予定だ。「谷戸の暮らしの豊かさを再定義できれば」と藤原代表。料金は未定。今後、修繕費用などを調達するクラウドファンディングも予定している。
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