意見広告・議会報告
政策広告 横須賀・三浦はひとつ。課題共有で輝く未来へ 発行:自由民主党神奈川県第11選挙区支部/横須賀市小川町13宇野ビル3階/【電話】046・822・5300
横須賀、三浦両市は課題を共有し、その解決に向けてともに歩みを進めています。横須賀市の上地克明市長、三浦市の吉田英男市長に加えて、障害者自立支援を進める「sukasuka-ippo(すかすかいっぽ)」代表理事の五本木愛さん、三浦市三崎で11年ぶりにマグロ漁船を新造した「第五君栄丸」船長の宮川樹さんの4人で、今後の横須賀・三浦が進む方向性やまちづくりなどについて語り合いました。《企画制作・構成/自民党神奈川県第11選挙区支部》
人口減に歯止め
――横須賀・三浦ともに、人口減少に歯止めがかかっています。
上地「人口流出の傾向に歯止めがかかり、昨年のファミリー層は転入が上回っています。今年4月に発表された公示地価も市内各地で上昇してきました。これまで横須賀市の魅力を高めて、住んでもらうために子育て政策を充実させたり、まちの再開発を進めたりしてきました。豊かな人生を選択できる環境を整備するので、ぜひ横須賀市で幸せを育んでほしいです」
吉田「若い世代に住んでもらえる、選ばれるまちを目指してきました。市として推進してきた政策の全てで、人口減少に歯止めをかけるという思いです。三浦市の場合、転入者と転出者の差である『社会増減』がほぼイコールになりました。ただ、日本全体としてこどもの数が減っているので、国として少子化対策を進めてほしいと思っています」
――五本木さんと宮川さんは、両市に望むことはありますか。
五本木「14歳の次女は重い障害を持っています。上の兄姉たちが幼い頃は遊べる場所もたくさんあって、こどもも自由でした。今では思い切り遊ばせられないなど、育てにくさも感じます。学校でも支援が必要な子は多くなっているのに、社会がその変化に追いついていない。障害の有無に関係なく、その子がその子らしくいられる環境があるといいですね」
宮川「父も祖父も三浦市で漁業をしていて、次男だった僕も自然と漁業の道に進みました。今年2月には独立して6年で、念願の新しい船を造ることができました。三浦市でも若い漁業者が増えてきています。漁業は稼げない仕事ではありません。国や三浦市には、若い志のある人が漁業に踏み出すための応援のような制度をつくってほしいですね」
こどものために
――五本木さんから子育ての話がありました。宮川さんもお子さんがいらっしゃいますね。
宮川「はい、実は今日がこどもの誕生日です(笑)。漁に出ると、年間のうち7ヵ月くらい不在にします。僕が小さい頃は外で気軽に遊んだり、知らないこどもとも公園で遊んだりしましたが、今は公園にいても誰もいないですよね」
吉田「三浦市は財政的に厳しく子育て支援に財源を回せない時もありましたが、今では三浦半島の他の自治体に劣らない政策を実行しています。私は来年度から小中学校の給食費無償化を目指すとともに、こども政策を一元的に担う『こども部』を新設します。すでに当事者の方からお話しをお聞きして、政策をつくるための話し合いを始めています」
上地「こどもたちのために、18歳(高3)までの医療費無償化や市立中学校の完全給食などに踏み切りました。今後は屋内の遊び場や大屋根のある憩いの場も整備します。こうしたハード面を整える一方で、ソフト面も大切です。障害の有無に関係なく、その子が望む環境でのびのびと生活できるようにする。そのためには、まわりの理解、優しさも不可欠です」
五本木「不登校児童の家族から相談を受けることが多い中で、こどものSOSをくみ取れる大人が少ないと感じます。こどもも楽しく生活できて、保護者も楽しんで子育てができる環境が大切です」
海業を稼ぐ柱に
――まちおこしの話をすると、40年前に三浦市が提唱した「海業(うみぎょう)は、国全体の政策になっています。水産業を中心に農林水産業や観光業一体でまちおこしを進めようという考えです。
吉田「小泉進次郎代議士や水産庁の後押しもあって地域活性化のキーワードになっています。三崎港に観光要素を取り入れ、漁業者にもメリットがあるように計画します。さらに、三浦市では今夏は三浦海岸で海水浴場を復活させます。逗子市や鎌倉市には海の家もあってお客さんもたくさん来ているのに、三浦海岸にはないという状況を解決しないといけません」
宮川「三崎の港は全国でもかなりいいんです。天然の要塞の城ヶ島があって、風の影響を受けにくい。それなのに、岸壁がガラ空きなのはもったいない。クルーズ船は多いので、それを活用すればいいと思います」
吉田「まさに、そうしたことを目指しています。海業は漁業を核とした産業です」
上地「横須賀市は自衛隊と米海軍と共存しています。4年前に東京九州フェリーが就航してから、港湾を活用した仕掛けづくりを始め、19年ぶりに港湾計画を改定しました。三方を海に囲まれた横須賀市の立地を生かし、海洋都市をつくりあげたい。それには三浦半島全体での協力が必要です」
五本木「私の視点では、水産業と福祉が連携して障害者の社会参加を実現する『水福連携』を進めたいですね」
――農福連携ではなく、水福連携ですか。初めて聞きました。
五本木「農業が水産業に置き換わるイメージです。体を動かすことが得意な障害者がいるのに、今は機会が少ないです。三浦半島は水産業も豊かなので、仕組みが整えば、十分戦力になります」
吉田「すでに三浦市の一部の企業では、マグロの皮をむいたり、加工したりすることを施設にお願いしているところもあります」
五本木「農業では傷んだ野菜でオリジナル商品をつくって、成長した障害者施設もあります。雇用にもつながりますし、ふるさと納税の返礼品にも追加できます」
防災充実へ連携
――横須賀・三浦で歩みを進めていくテーマの一つが防災です。
上地「大規模な災害時に自治体の垣根は関係ありません。これから備蓄の一元管理の検討も始めます。先月には4市1町とNTT東日本で、災害に強い地域づくりに関する協定を結びました。三浦半島は連帯して、ここで暮らす人を守ります」
吉田「能登半島地震の時に、被災者から『市境があって(支援に差が出て)困った』という話を聞きました。4市1町で災害対策本部を設けるなど、NTT東の協力を得ながら検討します」
五本木「まずは発災時の対応を明確にしていくことが必要です。障害者は想定外の時にパニックを起こすことがあるので、避難訓練に地域に住む障害者が参加することも大切です」
宮川「実家が海っぺりにあるのですが、東日本大震災の時に近所のおばあちゃんが『私はいい』と避難をためらっていました。裏山などが急で避難できないからです。そういう人たちの避難の拠点が増えるといいです」
上地「避難施設の整備なども4市1町で連携しつつ、国にも要望していきたいですね」
吉田「今後も連携して、まちづくりを進めていきましょう」
――ありがとうございました。
聞き手から 2人の市長からは「子育てや福祉の悩みに寄り添い、それに応えていくのが責任」「地方自治は福祉の充実あってこそ」という発言が多くありました。横須賀・三浦らしい政策の実現のためにも、これからも国・県・市の連携を強化していきます。(沼口祐季)
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