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横須賀・三浦 スポーツ

公開日:2026.07.24

県内公立高校サッカー部 「リアル文武両道」で勝負 横須賀高校が準優勝

  • 東大生が作成したテストを受験(左上)/決勝は三ツ沢球技場で行われた(右下)

    東大生が作成したテストを受験(左上)/決勝は三ツ沢球技場で行われた(右下)

 求められるのは、サッカーの「技術」と「学力」──。

 神奈川県内の公立高校サッカー部を対象に、学力テストと試合の結果を合わせた「文」と「武」の総合点で競う異色の大会が今夏、開催された。その名も「リアル文武両道 ニッパツカップ」。自動車部品大手の日本発条(株)(ニッパツ)が、勉強と部活を両立する高校生を支援するために昨年から実施しているもの。今回は、県立横須賀高校(公郷町)を含む県内の進学校8校が参加した。

 大会の発案者は県横サッカー部の卒業生で、自身も文武両道の苦労を経験したニッパツ人事部の野崎修平さん=人物風土記で紹介=だ。

学力テストが勝ち点に

 予選は2つのリーグに分かれ、5月の学力テストを皮切りに開幕。テスト問題は、ユニークな大会を意気に感じた東京大学サッカー部協力のもと、東大現役生が作成した。全選手が英語・数学・国語の3科目に分かれ、記述・選択式のテストを受験(文の部)。各校の平均点を勝ち点に換算し、サッカー予選(武の部)の結果と合わせて順位を競った。

 文武両道で競う方式について、高校時代、部活一筋のために受験勉強に苦労したという野崎さんは「サッカーを理由に勉強を疎かにしないでほしいという思いから考案した」と話す。勉強と競技をバランスよく続けることで、「心身を鍛えながら、難関大学への入学を目指してほしい」という。

 7月12日には、予選の結果を踏まえて、同順位校どうしが三ツ沢球技場で対決した。決勝に進出した県横は翠嵐と熱戦を繰り広げ、総合2位を飾った。

大会で意識向上

 県横でミッドフィルダーとしてチームを支えた川崎登心(とうじ)さん(2年)は、Jリーグの試合会場にもなっているサッカーの聖地、三ツ沢球技場での試合について「プロも使用しているピッチやアップルームを使用でき、感激した」と振り返った。

 今回3教科の中で最も平均点が低く、難問だった数学のテストを受けた岡蒼心(あおし)さん(2年)は「学校代表として順位が出るため緊張した。テストと試合どちらも高得点だった学校もあり、負けたままではいられない」と次回を見据える。学業と部活の両立について、「部活の後、塾に通っている。足りない部分は自主学習を欠かさない」と話す二人。同大会がハードな日々のモチベーションになったという。

 決勝当日は、各教科毎の最高点獲得者の紹介ビデオを大型スクリーンで表示するなど、勉強面の意識向上を促す仕掛けも用意した。野崎さんは「晴れの舞台で頑張る仲間がいることを知ってほしい」とほほ笑んだ。

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