横須賀・三浦 トップニュース教育
公開日:2026.09.11
横須賀市立中学校 英語教育にAI技術導入 県内初の導入で「話す・書く」の苦手克服へ
横須賀市は9月1日、市内すべての公立中学校で、AI技術を活用した英語学習アプリの導入を開始した。公立中学校全校への一律導入は、神奈川県内の自治体で初の取り組みとなる。生徒一人ひとりに合わせた「個別最適な学び」の提供と、教員の授業準備や評価業務における負担軽減の双方を目指す。
導入されたのは、民間企業が開発した実践的な英語学習アプリ「WorldClassroom」。「英会話・音読練習」と「プレゼン・ライティング練習」の2つの機能があり、画面上のAIキャラクターを相手に英語で話しかけると、発音やアクセントの精度が即時にスコア化されるほか、作成した英文の自動添削機能などで自身の習熟度を理解できる。言語コミュニケーションに必要となる、「聞く・話す・読む・書く」の4技能を包括的に育成するツールとして期待される。
また、システム内に蓄積された生徒の学習履歴やスコアの伸び率が可視化されるため、教員は客観的データに基づいた多角的な評価を行いやすくなる。これにより、評価業務などの大幅な効率化を図ることで、生徒一人ひとりと向き合う時間を創出することを目指すという。
気軽に学べる環境へ
導入の背景にあるのは上地克明市長が推進する「誰も一人にさせない学校づくり」。英語は多様な価値観に触れる手段として重要視される科目であることから、同アプリの導入により学びやすくすることで、国際社会を生き抜く力を育み、一人ひとりが主役となる社会の実現につなげる考えだ。
また、人前で英語を話すことに抵抗がある多感な中学生でも、AI相手なら周囲の目を気にすることなく気軽に学習できる。いつでも、どこでも自分のペースで、自身の習熟度に応じた環境を提供することも狙いのひとつだ。
同日に常葉中学校で同アプリを用いて行われた公開授業では、生徒から「外国人と話している感覚で楽しみながら体験できた」「AIだから間違えても恥ずかしくない。気軽に練習したい」といった前向きな声が多く上がった。
授業を実施した杉山和輝教諭は「これまで毎時間用意していたスライドや課題作成の負担を減らすことができる。浮いた時間を活かし、生徒一人ひとりに寄り添った指導を目指していきたい」と期待を寄せた。
市教育委員会は今後、授業での活用に加え、家庭学習での連動も進めて生徒の英語力の向上を図っていく方針だ。
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