横須賀・三浦 文化
公開日:2026.09.05
約10カ月間の改修工事を経て、横須賀美術館(横須賀市鴨居4の1)が9月5日(土)にリニューアルオープンした。再オープン後第一弾の展示は、初代館長で没後10年となる洋画家・島田章三の作品展だ。横須賀を描いた油彩やパリで描いた素描など、同館が所蔵する約130点を展示している。
島田氏は1933年に大津(現大津町)に生まれ、県立横須賀高校卒業まで地元で過ごした。中学生の頃は油絵具を担ぎ、馬堀海岸、走水、観音崎まで歩いて写生したという。
東京藝術大学を卒業後、中学や高校で美術科目の非常勤講師を勤めるかたわら製作に励んだ。画家として大成後は、幾何学的な空間に日常の情景を組み込んだ独自の人物表現「かたちびと」を開拓。晩年は故郷への想いから、浦賀や猿島など、横須賀の情景を多く描いた。今回の目玉となる、74歳時の作品『ミナトヨコスカ』(2007)にも、護衛艦やクレーン、桟橋などがダイナミックに描かれている。
島田氏は同館の開館時に自身の作品を多数寄贈しており、没後、所蔵全点を展示するのは今回が初。担当者は「横須賀ゆかりの画家の魅力をぜひ知ってほしい」と開催の意図を話す。
改修で見やすく
今回の工事による大きな変化は展示室照明と空調設備の更新だ。照明をLED化したことで作品に影響する紫外線などが抑えられ、従来の蛍光灯のように、作品が黄色く見えることもなくなった。また、老朽化した空調設備を一新し、作品の保全と観賞環境の両面を整えている。
「島田章三展」の会期は11月3日(祝)まで。開館時間は午前10時から午後6時。観覧料は一般1200円、高校生・大学生・65歳以上1000円、中学生以下無料。その他詳細は「横須賀美術館」で検索。
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