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横須賀・三浦 文化

公開日:2026.09.18

横須賀市在住の市村さん 墨の濃淡、白黒で描く立体感 総合福祉会館で水墨画展

  • これまでに手掛けた水墨画作品と紙製の「時代人形」が並ぶ

    これまでに手掛けた水墨画作品と紙製の「時代人形」が並ぶ

 横須賀市上町在住の水墨画家、市村俊夫さん(79)の作品展が、総合福祉会館3階(本町2の1)で開催されている。9月30日(水)まで。

 市村さんが水墨画家として歩み始めた初期の作品を中心に約20点が展示されている。

 かつて市美術展で最高位の大賞を受賞した台風時の海を描いた迫力ある大作のほか、市内の竹林や渓谷を描いた作品などが並ぶ。1本の筆で薄墨と濃墨を巧みに使い分け、白黒の濃淡のみで奥行きと立体感を表現。市村さんは「筆の濃淡だけで立体感を生み出すのが水墨画の面白さ。1千年近く受け継がれる伝統文化の魅力を知ってほしい」と話す。

 憧れから半世紀

 水墨画の道を歩み始めたのは20代の頃。テレビで時代劇を視聴していた際、画面の奥に広がる背景にあった作品の立体感と迫力に圧倒され、その美しさに魅了された。「自分でも人を魅了できる絵を描きたい」と当時勤めていた会社を退職し、市内の水墨画家に弟子入り。以来約50年、筆を執り続けて独自の表現を追い求めてきた。

 会場では水墨画のほか、身近な素材として紙コップを用いて時代劇に登場する人たちを表現するオリジナルの”時代人形”も展示。紙コップでコーヒーを飲みながら時代劇を観ていた際に着想を得たという作品で、「誰も作っていないものに挑戦した。人形を通じて魅力を感じてもらえれば」と語り、手先の器用さものぞかせた。

 10月には同館で初心者向けの水墨画体験講座も実施する予定。市村さんはこれからも作品制作や講座を通し、伝統文化の発信を続けていく。

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