戻る

横須賀・三浦 トップニュース社会

公開日:2026.08.28

密漁者発見 高校生お手柄 ドローンで上空から

  • 操縦練習に励む片桐さん(左)と長谷川さん

    操縦練習に励む片桐さん(左)と長谷川さん

 水産資源の密漁対策として、神奈川県立海洋科学高校、関東学院大学、横須賀海上保安部、横須賀市の4者がAIとドローンを用いて昨年から実施している取り組みで、大きな成果が上がった。横須賀市沿岸部で8月1日に行った実証実験で、海洋科学高校の生徒が操縦するドローンが密漁の疑いがある人物を発見。関東学院大学が開発したAIシステムの判別を経て、密漁者摘発につながった。

 同保安部によると、管轄する横須賀市や三浦市、逗子市、葉山町における密漁の送致件数は過去5年間で約100〜150件で推移しており、2025年には129件を数えた。このエリアでは、バーベキューや海水浴など遊びの延長で水産動植物を違法に採捕する「レジャー密漁」が目立っており、こうした課題解決に向けて産学官連携による取り組みが昨年から進められていた。

 定期的に行っている実証実験は、密猟者を判定するAIの精度や、ドローンを組み合わせた監視の有効性の確認が目的。その最中に密漁者を発見したのは、今回が初めてのケースとなった。

操縦担った高校生

 今回の実証実験で大きな役割を果たしたのが、ドローンの操縦を担った同校無線技術科3年の片桐壮太朗さん、長谷川航汰さんら5人。グループごとに様々なテーマを調べる「課題研究」の授業で、海におけるドローンの活用を研究していたことがきっかけで本事業に加わっていた。

 今回の実験では、生徒が操縦するドローンが不審な人物を捉えると、AIが「密漁者の可能性が高い」と判別。待機していた海上保安官が声をかけたところ、サザエなどの採捕を認めたという。

 同校生物環境科の同級生が放流用の稚貝を育てる苦労を身近で見てきたという片桐さんは、「密漁は許せない行為。漁業関係者のためにも、ドローンの機動力を生かして密漁対策に貢献したい」と力強く語った。

公立高唯一の認証機関

 同校は、全国の公立高校で唯一ドローン操縦の国家資格の実技講習が行える登録講習機関。生け簀へ空中から餌を散布したり、魚群を海上から確認するなど、ドローンの資格を生かして水産業を中心に活躍できる人材を育成している。

 指導にあたる竹内竜登教諭によると、「特に海風が強い海上では、安定した飛行のため高度な操縦技術が求められる」と話し、生徒らは放課後などに校庭で熱心に練習に励んでいるという。

横須賀・三浦 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

横須賀・三浦 人気記事ランキング

  • 前日
  • 1週間
  • 1か月

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

横須賀・三浦 トップニュースの新着記事

横須賀・三浦 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS