横須賀・三浦 コラム
公開日:2026.08.21
わたしのまちでいきる きょうだいの想い 編 【16】ふたつの安寧を守るために「一般社団法人sukasuka-ippo代表理事 五本木愛」
この連載では、障がいを持って生まれたうららの兄、蓮から見た妹の姿やきょうだい児として感じてきたことなど、さまざまなエピソードを紹介します。
ここはパソコン室。右を向くと担任の先生が私を見ている。正面には約30人のクラスメイト。みんなが私の言葉をじっと待っている。
私が小学5年生になった時、妹に障害があることがわかった。
それでも私の日常は変わらない。学校で授業を受け、運動会や校外学習、修学旅行、キャンプなどの行事もいつも通り。年に何回かの授業参観も同じ。
強いていえば、変わるのは妹の存在を親しい友人以外にも知られること。妹が障がい者であることが暴かれるということ。
当時、妹は2歳。家で留守番などできるはずもない。両親に「妹と来ないでほしい」と言うのはなんとなく違う気がした。だから「来ていいよ」と伝えた。
今思えば、2歳の子が授業中に泣くことも、じっとしていられないことも当然のこと。しかし当時の私は、もし妹が授業を妨げてしまったら、クラスメイトに馬鹿にされてしまうのではないか、障がい者だと笑われるのではないかと考えた。そんな未来が容易に想像できた。
だから妹がどんな行動をしても、私と妹の安寧が保たれる方法を必死に考えた。
その翌日、私は先生に相談した。「今週、パソコン室で授業があるでしょう。あそこならこのクラスだけだから、みんなに話してみたら?妹さんのこと」。と先生は言った。
あれが悪かったのかな。
-次回に続く
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