三浦市青少年指導員連絡協議会(出口正雄会長)と市内中学・高校の代表生徒が意見を交わす懇談会が今月6日、南下浦市民センターで行われた。地域の大人と若者が対等な立場で学校や家庭生活などにおける考えを述べ合い、世代間交流を図った。
地域の子どもたちの健全育成を目的に生活指導や意識啓発などを行う青少年指導員14人と、三崎・南下浦・初声の3中学校、三浦臨海高校・平塚農業高初声分校の生徒16人が参加。3班に分かれて車座になり、それぞれグループディスカッションを行った。親や友達・教師との人間関係、勉強、将来の夢など多岐にわたるテーマで率直な思いを話し合った=写真。
特に盛んだったのは昨今、スマートフォンの普及に伴って問題視されているSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)、ゲーム、コミュニケーションアプリを介した犯罪やいじめなどのトラブルについて。高校生の1人は「授業中もスマホを手放せない同級生が多く、いまや日常生活で欠かせないもの」とした上で、「悪いニュースばかり注目されているが、正しい使い方をすればとても便利なもの。(若者のスマホ所有が)一概に悪いわけではないと思う」と持論を述べ、使い手のモラルとマナーを指摘した。
ほかにも、「よく親が『勉強しろ、勉強しろ』と言う。私の将来のためだと分かるけれど、プレッシャーに感じて喧嘩してしまったこともある」と悩みを打ち明ける生徒に、指導員は「人生は社会へ出てからの方が長い。まずは自分で好きなことを見つけてみるのもいいのでは」と共感し、優しく諭していた。
一方で、「大人に直してほしいところは」「三浦をよくするにはどうしたらいいか」など、大人から子どもたちに忌憚のない意見を求めると、日ごろ感じる不平不満やアイデアが続々と投げかけられ、「子どもは大人の行動をよく見ている。指導するだけでなく自分たちも反省しなければ」と同調する場面もあった。
同協議会は、懇談会で出た意見を参考に今後の活動へ活かしたいとしている。
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