三浦市と関東学院大学(横浜市金沢区)は先月22日、地域の持続的発展や課題解決をめざした連携・協力協定を締結した。人材育成や教育活動の推進、知的資源の活用がおもな内容で、調印式には吉田英男市長と規矩大義学長が出席。今後の連携強化に向けた方向性を確認した。
今回の協定では市の人事研修を目的として、職員向けに大学の一部科目を来年度から開放するほか、三浦市が学生をインターンシップとして長期間受け入れる予定。人口減少対策や地域活性化など三浦市が抱えている政策課題の解決に向けて協働で取り組んでいく。
調印式で吉田市長は「実のある協定にしたい。学生の考え方や新しい発想、知恵をもらえたら」と若者の活躍に期待感を示した。これを受けて規矩学長は「(課題解決へ)成果を上げていく。地元の大学として可愛がってもらい、資源を使ってほしい」とあいさつした。
両者はこれまで、大学教員が市の審議会の委員として参加するほか、今年4月、新たに開設した法学部地域創生学科内の科目で吉田市長や職員がゲストスピーカーとして登壇。以前から相互交流の体制づくりは進んでおり、今回の協定を機にさらなる連携強化を図りたい考え。
自治体との協定締結は、逗子市、葉山町、小田原市、鎌倉市に続く5件目。また、横須賀市とは昨年、県内初となる市議会との包括的パートナーシップ協定を結んでいる。
街を学びの場に
大学を飛び出し、関東学院大の学生たちは三浦を学びの場として位置づけ、体験型授業を展開する。
9月にはレンタサイクルによる観光振興をテーマとしたモデルコースを横浜市立大学の学生らとともにプロデュースし=写真下=、現在それらを冠したキャンペーンが実施されており、好評を博している。
ほかにも、三崎地区の空き家物件・再生事例の見学と意見交換を行うツアーや、市内大型農園での三浦野菜の収穫と出荷作業体験会を開催。さらに学習を深めようと規格外商品の特別販売会や運営に携わるカフェの食材として使われている。「今後も学生を外(地域)に出していきたい」と規矩学長は話している。
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