連載30 世界一の素敵親子をめざして 文・家庭教育支援チーム「はっぴー子育て応援団」
1年遅れのオリンピックも無事に終わり2021年の夏が終わろうとしています。残念ながら帰省、旅行等の移動を控える夏休みになってしまいましたが、いかがお過ごしでしたか?私は、早朝に犬の散歩で海岸まで歩くことを日課としました。今夏は、富士山が見える日が多く、精神的、身体的に満たされた状態で気持ちの良い1日の始まりを向かえることが出来ました。
最近、世界的に注目されている「well-being(ウェルビーイング)」という言葉をご存知ですか。身体的、精神的、社会的に良好な状態を意味する概念です。世界保健機構(WHO)憲章の前文には「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)」と記されています。また、SDGs(持続可能な開発目標)の3つ目、「すべての人に健康と福祉を」という項目にウェルビーイングの概念について考えなければいけないようになっています。
「身体的、精神的、社会的に満たされている状態」を「幸福」であると捉えられますが、どのように捉えればよいでしょうか?身体的=毎日を健康に過ごし、自由に動けるエネルギーがある。精神的=豊かな人間関係を築く。社会的=報酬を得られる手段があり、地域社会とのつながりをもつ。特別な内容ではありませんが、そのときの自分の状況に合わせて前向きな捉え方で満たすように努力する必要があることと言えるでしょう。
子育てにもウェルビーイングが必要です。子どもは、様々な側面において親からの影響を受けます。WHO、ユニセフは、エビデンス(科学的根拠)に基づいた子育てプログラムをすべての保護者が学べることの大切さを政策文書として発表しています。10年前からトリプルPを提供している三浦市は、非常に先駆的です(今年度は、グループワーク、セミナー共にオンラインでの開催予定です)。
(つづく)
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