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三浦 トップニュース社会

公開日:2023.07.21

市安協
7月末で窓口業務終了
免許更新の証紙、三崎署で販売

  • 三崎署の敷地内にある三浦市交通安全協会

 三浦市交通安全協会が、7月31日(月)で窓口業務を終了する。協会費の減少により、事務員の人件費が賄えないことが主な理由。運転免許証の更新に必要な業務を行っているが、8月以降、三崎警察署が代わりに収入証紙のみを販売する。いずれも県内初の事態だが、市安協は解散せず、ボランティアとして三崎署と連携しながら交通安全に協力していく。

 三崎署の裏手にある市協会は、運転免許証の更新時に収入証紙の販売や顔写真の撮影、郵送まで担っている。入会は任意だが、その際に協会員として支払う1500円を財源とし、窓口で応対する事務員の人件費や光熱費などに充ててきた。

 しかし、会長を20年以上務める高梨和吉さんは「人口減少や若者の車離れ、高齢者の免許返納のほか、優良運転者は横須賀署などで更新手続きをすれば即日交付される。協会員を増やすのは厳しい」と説明する。県警によれば、逗子市安協も同様に財政難で窓口業務終了を検討しており、来年3月までに閉鎖する話が上がっているという。

 三崎署での収入証紙の販売は、平日午前9時〜正午、午後1時〜4時。本人が顔写真を用意し、後日免許を取りに行く。

活動は継続

 三浦市安協は、大根や卵と一緒に啓発チラシを運転者に配ったり、小学1年生に黄色帽子を配布したりするなど交通安全に努めてきた。今後も活動を続けながら、建物の利活用を模索していく。

 高梨会長は「県内は地区安協が独立しているが、他県では県安協が地区安協を支部化しているところもある。グッズ購入にも費用が掛かる。運営の仕組み自体を変えないと継続的な活動もできなくなる」と危惧した。

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