三浦 文化
公開日:2023.09.08
フリーライブ
横須賀にレゲエ響け
アーティスト・窪塚さんが企画
かつて横須賀に響いていたレゲエミュージックを再び盛り上げる──。横須賀市大矢部出身のミュージシャンで俳優の窪塚亮介(RUEED)さんが中心となり、三笠公園(横須賀市稲岡町82)で大型レゲエフェスを企画している。7月末で終了となった音楽噴水池をメインフロアに、「ヨコスカレゲエバッシュ2023」と題した無料ライブを9月17日(日)に実施する。上地克明横須賀市長がスローガンに掲げる”音楽のあふれた、ワクワクする街”をアーティストの一人として後押ししていく考えだ。
窪塚さんは、RUEEDのアーティスト名義で全国のステージに立っているレゲエミュージシャン。これまで連続出演してきた「横浜レゲエ祭」が今年の開催で終わりを迎えたことに加え、自身の活動20周年の節目でもあることから、地元・横須賀に目を向けた活動を思い立った。
さかのぼること約30年前、日本最大規模のレゲエライブが横須賀で開かれていた。窪塚さん自身は記録映像による追体験となるが、日本のレゲエ音楽史に大きな爪痕を遺したという。「横須賀に息づいたレゲエから少なからずの影響を受けてきた。感謝の気持ちと音楽の持つパワーやメッセージで地元を元気づけたい」と意気込む。
当初、三笠公園野外ステージの使用を想定して横須賀市に企画提案したところ、解体リニューアル予定の音楽噴水池や壁泉も利用できることが分かり、イベント全体をスケールアップすることにした。キッチンカーやアパレルショップ、ブランドポップアップのブースも用意。芝生広場では、流れてくる音楽をバックに飲食などを楽しんでもらう。初回の参加人数として、「横須賀市の現在の人口である約38万人の1%にあたる3800人の集客が目標。レゲエイベントとして定着化させたい」と窪塚さん。
入場無料は”未来への種まき”というコンセプトに基づくもの。レゲエミュージックの魅力を気軽に感じる機会を提供するとともに、家族で楽しめる複合型音楽フェスとして展開していく。
現在は、賛同者と実行委員会を立ち上げ、開催経費を捻出するためのスポンサー集めに奔走している。クラウドファンディング(「CAMPFIRE」 のサイト)も活用して、支援の輪を広げている。
30年前のレゲエ祭平成町に4万人
今から約30年前、日本一の野外レゲエライブ「レゲエ・ジャパンスプラッシュ横須賀公演」が平成町のうみかぜ公園一帯(当時は「横須賀ポートランド」の名称)で行われていた=写真。本場のジャマイカからアーティストを招聘し、1994年には4万人を動員する10回記念のライブが開かれるなど、レゲエファンの間で「夏はヨコスカ」が合言葉になっていたという。横須賀市もこのイベントを支援し、新しい都市イメージの発信に取り組んでいた。
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