片瀬海岸西浜 家族連れ増え健全化 「クラブ化」排除で
片瀬海岸西浜で今夏、海の家での「音楽放送全面禁止」を実施。管理する江ノ島海水浴場協同組合は、「安心して来られるように」と定めた自主ルールに、「家族連れが増えた」と手応えを感じている。
昨年、一昨年と西浜の一部の海の家で、大音量の音楽を流し、若者たちが騒ぐ「クラブ化」が問題となっていた。藤沢市では、東浜、西浜、辻堂海岸の3つの海水浴場に対して「海水浴場開設(設置)に向けての要望書」を提出。「クラブ化」の店舗形態での出店を2013年度以降させないことや、暴力団に営業関与させないこと、海の家の従業員が刺青やタトゥーを露出しないことを要求した。
昨夏の東浜、西浜、辻堂海岸の海水浴客数は、それぞれ110万3230人、265万300人、4370人、計375万7900人だった。今夏は東浜、辻堂海岸は昨年並みを見込んでいるが、西浜は3分の1程度減り200万人を切る見通しという。
江ノ島海水浴場協同組合では、「減った海水浴客は、クラブ化した海の家に来ていた若者。その分、家族連れが多くなり健全化できた。110番件数も昨年604件から5分の1程度になっているのでは」と話す。来年以降については、「ダンス音楽は禁止だが、BGMとしてアコースティックミュージックなどは流す方向。安全安心を第一に話し合っていく」という。
中央林間から海水浴に来た男性(40代)は「西浜は汚くてうるさいイメージがあったが、実際に来てみると静かで安全。来年も来たい」と話した。また家族4人で遊びに来ていた相模原市の女性(40代)も「クラブ化の排除を知り、今年初めて西浜に来た。これなら子連れでも安心できる」と胸をなでおろした。
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