戻る

藤沢 文化

公開日:2019.03.01

本町在住の鈴木さん
江の島研究、集成を一冊に

  • 著作「江島詣」を持つ鈴木良明さん

弁財天信仰、歴史ひも解く

 藤沢本町在住の鈴木良明さん(72)が、江の島の信仰や歴史をまとめた新書「江島詣」(有隣新書)を出版した。長年の研究の集大成で「かつて江の島は弁財天の島として人々を引き付けた。そのことを知るささやかな手がかりになってほしい」と話す。

 本作は、江の島の弁財天信仰、発端や始まりを意味する縁起の説明からはじまり、中世の江の島や江戸幕府との関係、江の島詣、最後に明治維新と現在の江の島までつづられている。

 数多くの歴史的資料や浮世絵なども掲載し、江の島の繁栄を支えた弁財天信仰の変遷が描かれている。

幼少時代の思い出研究のきっかけに

 鈴木さんは、藤沢本町で生まれ育った。小学生のころから、江の島は友人との絶好の遊び場で、薄暗い岩屋の探検は特にスリリングで印象的だったという。

 そうした経験や思い出が研究のきっかけに。30年ほど前から構想を進め、今回その成果を一冊にまとめ上げた。

 鈴木さんは「江の島は資料も豊富で情報が多く、取捨選択することに苦労したが、歴史をひも解くことは楽しく喜びだった」と笑顔で話した。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

藤沢 ローカルニュースの新着記事

藤沢 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS