江の島を無数の電飾で彩り、毎年10万人規模の観光客が訪れる冬の一大イベント「湘南の宝石」について、藤沢市は今年の開催期間を例年より3週間程度延長すると明らかにした。新型コロナウイルス感染拡大に伴う3密回避を念頭に、点灯エリアも島外まで拡大。重点課題と位置付ける「通年型観光」を推進しつつ、観光客の集中を避ける「分散型」の浸透を図る。
「湘南の宝石」あすから
イベントは市や江ノ島電鉄などからなる「湘南藤沢ナイトツーリズム推進協議会」が主催。昨年は2月中旬までだったが、今年は3月7日まで延長する。開催はあす11月21日から。
湘南の宝石は、閑散期だった冬の観光振興策として2011年にスタート。メイン会場の江の島サムエル・コッキング苑では、360度のパノラマを眺望できる江の島シーキャンドルのライトアップや7万個のビーズが回廊を作る「湘南シャンデリア」など、一帯が光の装飾で覆われる。
初開催時の約2万2千人から若者を中心に人気を集め、昨年は約15万4千人が来場。18年には夜景観光士が選ぶ「関東三大イルミネーション」にも選ばれた。近年は市が推進する「ナイトツーリズム(夜間観光)」の柱の一つにもなっている。
点灯エリアについて、今年は1964年東京五輪を記念した噴水がある北緑地広場でも実施。さらに島外の市観光センターから新江ノ島水族館までのヤシ並木、同館エントランス、小田急片瀬江ノ島駅前の片瀬弁天橋などでもイルミネーションを展開。点灯範囲を広げることで、観光客の集中を緩和させる。点灯式やライブイベントは開催しない。
また、観光施設などの混雑状況をウェブ上で確認できる「ENOMAP」やチケットの事前購入でスムーズに入場できる予約サイト「アソビュー」なども活用。市観光シティプロモーション課では、「観光客がより安心して足を運べるよう環境づくりに努めたい」と話している。
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