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藤沢 人物風土記

公開日:2022.07.01

「藤沢市おやじの会連合」の代表幹事を務める
大沼 敦さん
本藤沢在住 47歳

「おやじ」を楽しもう

 ○…小中学校を拠点に保護者が組織し、学校活動の支援などを行う「おやじの会」。市内25団体の関係を深めるため3年前に連合が発足した。6月には代表幹事となり初の「おやじサミット」を開催。地域を思う会員が、今後の連携やイベントの企画について熱く議論を交わした。「子どもたちが主役の場を」。狙いはシンプルだ。

 ○…大和市出身で子育てをきっかけに藤沢市に転居。近隣市ではあったが、住んでみて意外なことに驚いた。「地域交流が盛んで、人見知りな自分を垣根なく受け入れてくれる。向こうから扉を開けてくれるような」。本町小おやじの会の門を叩けたのはそんな地域の空気あってこそ。田植え体験の手伝いなど共に活動を重ね、先輩たちの背中を見て学んだ。「先人がつないできたこれまでを守りさらに進化させたい」。思いは深まり、2年前からPTA会長を務めるまでになった。

 ○…活動の原動力は、まずは自分が楽しむこと。コロナ禍で学校生活でも制限が続く。本町小で毎年恒例となっていたお祭りも中止になった。ただ、「アイデア次第で出来ることはあるはず」と広報紙を通じて手製のすごろくを配布。ささやかな娯楽を子どもたちに届けた。「代わりにはならないけど、今を楽しむことの大切さが伝われば」。その姿勢はプライベートでも変わらない。子どものサッカーの試合を間近で観戦するためサッカーの審判員の資格を取得するなど「今を楽しむ」気持ちが行動力の源になっている。

 ○…子どもたちの成長と共に自身も次世代へバトンを渡す立場となってきた。「来年以降はサポートにまわりたい」と話しつつやりたいことことを上げたらキリがない。楽しさに導かれ「おやじ」の歩みは続く。

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