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藤沢 文化

公開日:2026.06.12

商店街が大好きだ Vol.12 宿場町の歴史受け継ぐ ふじさわ宿商店会 三觜忠会長

  • 商店会の旗を持つ、三觜会長(左)と福島さん

    商店会の旗を持つ、三觜会長(左)と福島さん

 江戸時代には東海道6番目の宿場町として人々が行き交い、明治時代には米穀肥料商などの問屋街として栄えた。地域としては古刹・遊行寺の門前町として700年以上の歴史を持ち、春と秋に行われた開山忌でにぎわいを見せた。「サーカスや見世物小屋が来て、藤沢駅から人でごった返した」とふじさわ宿商店会の三觜忠会長は振り返る。

 寺社含む28店舗のうち、10店舗以上が100年以上の歴史を持つ老舗。長い月日で培われた技術によって信頼が厚い加盟店には、遠方からの利用客も多い。だが、市内の商店街では40番目、発足して8年と比較的新しい。以前に同エリア内にあった複数の商店街は、店じまいによる退会などを受けて形骸化、解散していた。

 改めて会を作るきっかけとなったのは2016年、ふじさわ宿交流館の開所に際し、同エリアを再び盛り上げる機運が高まったことだった。

 商店街といえば道幅が狭く店舗が軒を連ねているイメージだが、国道467号沿いは車が行き交いマンション建設なども進み、所属店が点在している。大売出しなどのイベント実施が難しい中で「歴史を生かして回遊性を高め、商店を知ってもらいたい」と話すのは、市商店会連合会として携わり、現在も事務局を担う福島勇さん。毎年3月の旧東海道藤沢宿まつりでは、周辺の寺社仏閣を巡る「七福神スタンプラリー」を開催。他にも店舗を巡るツアーは市内外から参加者が多く人気の企画となっている。

 「商店会ができたことで、店同士のつながりができた。新しく加入した若い世代とも交流が生まれている」と三觜会長。かつて人であふれた光景をもう一度――。「それが夢だね」と優しくほほ笑んだ。

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